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神様ともぐら

 今日はぐっすり眠れたと貴方は感じる。

時計はないので何時間眠ったかは分からないが、とにかく沢山眠れた。


中々に気分もいいので早速、支度をして神の元に向かう。


神様の暇潰し

~3日目 神様ともぐら~


神は鋭い眼差しで上面に沢山の穴が空いた大きな箱をにらんでいた。そして、あなたが一歩踏み出すと同時に、周囲に『スタート! 』という音が響き、穴からもぐらが飛び出す。


神は暫しそれをぎこちなく叩いていたが、少しして、立ち止まっているあなたに声を掛けた。


「おはよう、人の子よ」


それから、赤い頭のピコピコハンマーを無言で渡して言う。


「今日はもぐらを叩くのをやっています。あなたも一度やってみなさい」


「―――――」


もぐら叩きは簡単だった。

いや、神の得点があまりに低かったのかもしれないが、とにかく、貴方は神に大差を着けて勝利する。


「な、なかなかやるじゃない……」


すると、神は悔しそうに声をあげて、こんな提案をした。


「じゃあこの『はいぱーじごくもーど』をやってみて。ほら、はやく! 」


名前からしてヤバそうな難易度である。

実際、予想通りやばかった……。

ああ、もぐらが残像を残しながら出入りする様は正に地獄絵図だった。


体力に自信があるかは知らないが、当然、あなたはぐったりである。それを見て神は満足そうに両手を上げてため息をついた。


「やはり所詮は人間ですか」


「―――――」


「おやおや、そんな態度はいけませんよ? もっと頑張ってから言いなさい」


説明は難しいが、なんやかんやあって、その日は一日中、神様と共にもぐらを駆逐することになる。



※つづく※

もぐらたたきは好きですか?

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