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神様の導き

作者がストレス解消に作った馬鹿作品。伝えたいことも脈絡も特にないですが、ゆっくりと楽しんで頂ければ幸いです。

 真っ暗な視界の中、心の底に響くような不思議な声がする。


-めざめよ……-


-めざめよ……選ばれし者よ-


あなたはどうする?

 《目覚める》

→《目覚めない》


-え? ちょっ!?目覚めないの!? なんで!? -


諦めて目覚める?

 《目覚める》

→《目覚める》


-はぁ、良かった……目覚めなかったら私の威厳が無くなるとこだった-


 あなたがゆっくりと目を開けると、そこは真っ白で四角い部屋、そして、目の前にはきらびやかな金の装飾が施された白服を着ている若い女がいた。彼女は咳払いをひとつして名乗る。


「はじめまして、私は神です」


神様の暇潰し

~1日目 神様の導き~


神様 (?)は手を口に当てて続けて言った。


「おやおや、目覚めて早々何を言っているんだこいつは? という顔をしていますね」


あなたは目を丸くする。それが「なっ、なぜ分かった!? 」なのか、「え? そんなこと思ってないけど!? 」なのかは分からないが、とにかく、あなたは唖然としている。神はあなたに説明した。


「あなたは選ばれたのです。私の……


 私の暇潰しの相手に」


え? とあなたは耳を疑う。

生け贄でも神使でもなく、暇潰しの相手はこれいったい。


「――――― 」


あなたは理由を聞くかもしれないし、もしかしたら怒るかもしれない。すると神はあなたの言葉にこう答えるだろう。


「理由なんて特にはないけど。でもね、暇はいけない、神も人も駄目にしてしまう。つまり、世界はあなたの手にかかっているの」


訳がわからない。

ただ、これだけは分かる。この真っ白な部屋から自力で抜け出すのは無理だろう。扉も窓もないんだから。


「―――――」


あなたは強くか弱くかは分からないが、出してくれと彼女に懇願した。だが、結果は予想通りである。


「それはだめ。言ったでしょう? あなたは必要な存在です」


あなたは彼女に聞くだろう。

じゃあ、どうしたら出してくれるのか。

彼女は答えた。


「……どうしたら? そうですね。あなたが私と話してくれて、それで気分が晴れたら出してあげます」


あなたはため息をつくか、それとも素直に頷くか、分からないが納得するしかない。あなたには生活がある。ここを早く出なければ。すると神は嬉しそうに何度か頷いた。


「よしよし、いい心がけですね。あなたの部屋を右の扉に用意しました。ここにいる間はそこで過ごして下さい」


神が指差すと、何も無かったはずの壁に青い扉ができている。扉の横にはあなたの名前の表札もあった。


「今日はもう疲れたでしょう? おやすみなさい」


あなたは扉を開いて中に入る。

中はマンションの一室のようで、そこには白いベッドと冷蔵庫、室内の扉の先には風呂、トイレがあった。


決して広くはないが、必要なものはある。あなたは異状な喉の乾きを感じて、冷蔵庫に入っているあなた好みの飲み物の缶を取り出し、口をつけた。まぁ、味がおかしくて、直ぐに吹き出してしまったが。


「―――――! 」


あなたは直ぐに飲み物のパッケージを見る。すると、缶の裏にはこんな文字があった。


『騙された? これはワサビ入りだぴょーん☆』


あなたは思う。

よし、殺そう。



※つづく※

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