診察室
北山先生は、優しく話しかけます。
『れいちゃん、ちょっとだけ頑張るよ』
と笑顔で伝え、れいちゃんの聴診を始めました。怖がらせないように、動作と動作の合間に声かけをしながら進めていく北山先生。そのおかげか、れいちゃんは泣き出すこともなく診察が進んでいく。
『れいちゃん、お口をあーんできるかな?』
と言うと、れいちゃんは大きな涙を溜めた瞳で北山先生を見つめ
『いたいの ぃゃ…』
れいちゃんは、小さな声でだったけど北山先生へお返事ができた。
『れいちゃん、キチンとお返事ができて偉いね』
と、れいちゃんの頭を撫でながら褒めた北山先生
『れいちゃん、痛くないよ。見るだけだよ』
と伝えると、れいちゃんは
『……ぃぃょ』
小さな小さな声で了承の返事をした。
『れいちゃん、ありがとう。じゃあ、お口をあーんして』
と言って素早く喉の状態を確認する。
『れいちゃん、よく頑張ったね。偉いね 先生と一緒にお病気を治そうね』
北山先生が、れいちゃんに話すと
『うん』
頷いた、れいちゃん。熱が高くボーッとしてきた、れいちゃんを北山先生は抱っこして処置用のベッドに寝かせた
看護師が、れいちゃんの傍に来て北山先生と代わり、れいちゃんの相手をする。
その間に北山先生は、れいちゃんママに話をする。