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幕開けのエイチャー

同著者作「育みのエイチャー」とは登場人物及び設定が異なっております。

「この子を目覚めさせたいなら、『ヤクソーン』を手に入れなさい」



「…………は?」



さも当然といったように、目の前の巨乳おばさんこと「閻魔」は私にそう言った。







その時は、突然やって来た。



街にたくさんの怪物が現れて、破壊の限りを尽くした。



私達は、偶然そこへデートに来ていた。



私の恋人は、私がトイレに行っていた間に怪物に襲われた。



急いで病院に搬送されたけど、体中が傷だらけで、瀕死の状態。



私が怪物に復讐を誓った直後のことだ。そんな突拍子もないことを言われたのは。



閻魔と名乗る彼女は、怪物達の調査を行う機関のエージェントだそうだ。



彼女の言う「ヤクソーン」とは、怪物達のボスが持っている対怪物用の薬草らしい。



待っててねチヅル、必ずヤクソーンを持って帰ってくるから。







「うわ、凄い数…………でも、やらなきゃ」



これは、私に課せられた天からの使命なんだ。失敗は許されない。



敵の軍団を前に、私は閻魔から受け取ったプランター型のベルトのバックル「エイチャープランター」を腰に巻きつけて、タンポポクリートシードリングとチェンジクリートシードリング・エナジーザイという二つのツールを装填した。



“チェィンジ・エナジー!”

“愛の、神託!ダンダンダン・ダダン・ダン!ダン・デ・ライオォォォォォン‼︎”



軽快なリズムで変身待機音声が流れる。



その音に気づいた植物の姿をした怪物、スピリンテント達がこちらに向かってきた。



さあ、狩り…………いや、刈りの時間だ。



私は力強く、バックルを右手の掌で左向きにスライドさせた。



「変身!」



“タンポポ・ラァァァンド!”



地面からツタが伸びてきて身体に巻きついて、ほのかな光を灯して爆散した。



「はあぁぁぁぁぁぉぁぁぁぁっ!」



私は、黄色い異形の戦士へと姿を変え、軍勢の中に飛び込んだ。

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