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フランケンシュタインのパラドックス

最近、私はテセウスの船、あるいはお爺さんの古い斧のような疑問に頭を悩ませている。私は私だという意識を持っていて、私は当然私という一個体であるのだが、その私を形成するパーツは私の知らない人から得たものであり、私のパーツは頭部と脳しか残っていない。けれど、フランケンシュタインになる前の記憶はしっかりと持っているし、その、人から得たパーツもしっかりと自分の意思で動かせる。だが、内蔵の記憶とでも言うのだろうか、私が意識していないところでそれはふっと、現れる。因みに、内蔵の記憶というのは、お酒に弱い人が肝臓を移植したら、お酒に強い人になってしまったという話から、内蔵には記憶があり、その記憶が内蔵とともに移植された場合、その移植された本人に影響を及ぼすことである。私に例えれば、右手でグラスなどを持つ際、いつのまにか小指を立ててしまっていたり、右足が左足より半歩前に出てしまい、左足を引きずってしまっていたりと、昔の自分にはなかった事が現れている。意識をすればすぐに直せるのだが、いつのまにか、そういった事が現れてしまう。

私は本当に私であるのか、そういった事を考えていると時が早く進むように感じるので、暇な時にはいつも考えている。

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