上手くやってます
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。
これは読者様の問題ではなく、私の問題。
詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。
※『小説家になろう』、『カクヨム』様にも投稿をしております。
注意事項2
小学生でやったズルなんか、数え切れない程。
あ、カンニングはしてないけどね。
テスト『開始』ギリギリまで、正解ガン見してたぐらい。
それ以外ではまぁ、浴びる程。
――優等生ってさ、人の期待に応え続ける子だと思う。
――具体と抽象を無意識的にでも使えている。
先生はそう言った。それが『賢い』ということなのだと。それで、仮に賢くなったとして、私はどうなんだろう。それで、どうなんるんだろう。
相変わらず、私は陰日向に生きて、誰かの輪に入ることもなく、生きて行くのだろう。
昔から特段優れたところはない。寧ろ劣っていると言っても良い。従姉妹は幼稚園で平仮名が書け、足し算引き算の計算が出来たらしい。
それを見て焦った両親が、小学校入学前に私に平仮名と足し算引き算を教えた。それでもわたしは出来なかった。どれだけ叫ばれても、叩かれても出来なかった。そして従姉妹は名門の小学校に入学した。私は公立の、一般的な小学校に入学した。
それが最初の劣等感なのだと思う。
何故そんなに怒るのか。これが出来ないと生きていけないのか。生きていけないからこうなのかと私は結論付けた。だからまぁ必死だった様に思える。
黙って言われた事をやって、適度にバレないズルをして、それで陰の中でひっそりと生きて行ければ良い。その考えは今も変わってない。
バレないズルなんか浴びる程した。先生にバレたのは小学校でテストを捨てたことだけれど、それ以外にも。家でまともに音読はしてないし、親に任せろと言われた採点も自分でやった。自主学習のページを稼ぐ為に要らない計算式を長々と書いている。
皆そんなもんでしょ? 皆やってるでしょ? 駄目な、頭の悪い私がやってる事なんか、やってるでしょ? ただそれを表立って言わないだけでしょ?
私はただ、陰日向に生きたいの。これ以上、劣等感とか両親の妙な失望とか期待とか、掛けられたくないの。
ある日の夏休みの補習授業の終わり、私は改めて先生にこう言った。
「私、先生が期待するような良い子じゃないですよ。だからあんまり期待しないで下さいよ」
先生が『貯金箱は作成キットを使わずに、自分で作ること』と言われたのに親の意見に流されて、画材屋で作成キット買って作ったし。
夏休みの宿題は日割りで考えてやること。と言われたのを面倒だから二週間で終わらせたし。
「じゃあ逆に聞くけど、君の思う『先生が期待するいい子』ってなに?」
「先生の言うことに逆らわず、想定通りに動けること」
「前も君は似たような事を言ったね。逆に言うと今の君は『私の想定通り』に動いて無いということになる。で、何をしたの?」
先生の切れ長の目が私を捉える。墓穴を掘った事に気付いた。けれども、ここで本当の事を言うと、多分怒られるだろう。怒られるから、誤魔化す事にした。
「相変わらず成績が悪いこと」
「前に成績の善し悪しは関係ないって言ったよね?」
「……」
「あのさ、前も話したと思うけれど、勝手に期待しているのは此方だから、あんまり気にしなくて良いよ」
少し気を使っているようであった。先生なりに思うことがあるのかも知れない。期待するしないとか、そういうのに。
「それでも傷付くじゃないですか。私のせいじゃないのに、まるで私が大きな問題を起こしたかの様に周りは言うじゃないですか。
先生、私が同級生殴ろうとして止めに入った時、焦ってましたよね? 『この子の扱いどうしよう』ってそういう感じだった。
失望するってそういう事じゃないんですか? 期待が裏切られるってそういうことじゃないんですか? 先生が今は平気でも、ふとした途端に私のせいにするでしょ?」
――あーあ、あの子に任せなきゃ良かった。
――なんで多めにしないんだよ。いつも多めにしない癖に。
「不安にさせたのは、間違いなく此方のミスだよ。その点に関して、君は怒って良い。
でも……なんて言うかな……うーん。
君は私が何度も伝えたように『賢い』。だからどうしたって期待はしてしまう。聡明と言う点で、興味を持ってしまう。これは教師の本能みたいなものだから許して欲しい。
でもなんて言うかな、だからこそ子供らしさがないんだよ。それが心配なんだ。
真面目で人の言うことよく聞いて、大人の期待にまで応えて。自分以外の人間が背負うような事まで計算して行動してる。あの一件以降、暴れ回ることも無い。
そういう子が潰れて不登校になることだってある」
「上手くやってますよ」
親の躾は厳しかった。周りの輪に入れない。上手く話せない。それでも意地で学校来てますよ。
適当に手を抜いて、大人を欺いて、同世代をあしらって、上手くやってますよ。
「……私も含めて信用出来ない大人ばかりでごめんね。
本当に助けて欲しい弱者は助けて欲しい姿をしていない。
ってたまに言うんだけどさ、それって『手に負え無いほど暴力的で話が通じない』子って訳でもないんだよね。頭が良すぎて手が掛からなくて、『この子は大丈夫だろう』って思った子もそういう可能性があるんだよね」
小学生の時にやった私のズル。
音読とかしない。口に唾溜まるの嫌。
だから、部屋に籠って判子だけ押して提出。
これがマジで繰り返してた。
親が『丸つけは先生がやるもんでしょ?』とか言う話を聞いて、嫌だったから全部自分で丸つけして出した。
『お前、自分で丸つけした?』『してないよ』
で誤魔化す。維持で誤魔化す。
創作貯金箱を作るのに、本当は市販品使っちゃアウトと言われたけど、私も親も面倒だから『キット買うか』で作って提出。
宿題はまとめてやらない。ちゃんと日割りでやる。
という先生の言葉を思い切っりガン無視。
細々としたもの以外ら二週間で終わらせて、
『お絵描きどーしーよー。貯金箱どーしーよー』
『海の絵出良いか。半分水色。半分オレンジ。はい終わり』
と面倒臭がる。
自主学習のページ数を稼ぐ為に、数学の途中式を長々と書く。文字をデカくする。
だから別にいい子じゃない。
それなりにズルして生きている。
そうして子供の正当化『皆やってる』以上。
計算しまくってるんだよ。
自分と他人に『バレなければ』迷惑掛からない。
というスタイルで。
音読とか、丸つけとか、宿題とか、自主学習って、証拠がないじゃない?
黙ってりゃそれでも何とかなる。
そういう意識。これは今でもか。
でもそれを相手に晒さないのは単純に、
『良い子だと思ってくれてる人に失望させたくない』
ってプライドが原因だよね。
子供なりに必死なんよ。
身近な大人に失望させたくないって。
文句とか言われたくない。怒られたくないって。
そんなの、無視すれば良いのに、出来ないんだよねぇ。
いい子ちゃん特有の症状なんだけどさぁ。
あ、自分のことだから容赦なくディスるんだけどさぁ、
まーじ、真面目系クズだよねぇ。
本当の真面目ちゃんはそういう小狡いこともしないで、
『すいませんでした。私はこういう悪いことをしました』
とか頭下げて改善するからさぁ。
大丈夫よー。こんなクソでも生きてけるからぁ。
あのねー、子供が思ってるほど、『大人全員まとも』とかそんなことないからぁ。
普通に私みたいなクソもいるからァ。
あんまね、抱え込まなくて良いんだよ。
『あ、大人は全員が全員まともじゃないんだ』
『自分なんて……とか思わなくて良いんだ』
とか思ってくれてら良いんだけどさぁ。
その分、子供の方が大人に失望する事もあるんだけどさぁ。




