第50話:【朗報】次元管理局の旗艦,内装が趣味悪かったので物理で『リフォーム』してみたw 管理権限,力ずくで「買収」完了ですわwww
ロジカル・ゲート内部
次元管理局の巨大な旗艦「ロジカル・ゲート」の心臓部へ,アリシアは正面から突入した.厚さ五メートルの超空間装隔壁が,彼女の蹴りの前には薄い煎餅も同然であった.
ブリッジには,世界の理を数式で操る「次元管理者」たちが,絶望の色を浮かべてモニターを見つめていた.彼らの周囲には,物理干渉を一切無効化するはずの「論理障壁」が幾重にも展開されている.
「……馬鹿な! このエリアの物理定数は我々が書き換えたはずだ! 質量も加速も存在しないこの空間で,なぜ貴様の拳が届く!?」
「…….…….数式? 定数? 三行で言いなさいな.あと,この部屋の壁紙,少し地味すぎませんこと? わたくしの趣味に合いませんわ」
アリシアは考えるのをやめていた.彼女にとって「理」とは,ただの『立て付けの悪い家具』に過ぎなかったのである.
物理的交渉:管理局との最終合意
管理者のリーダーが,狂ったようにコンソールを叩く.
「貴様は世界のバグだ! 排除され,無に帰すべきエラーなのだ! これより全次元のエネルギーを収束させ,貴様の存在を因果関係ごと抹消して――」
「教育が必要ですわね.客人が気に入らないからといって抹消しようなんて,オーナーとしての器が知れますわ」
アリシアは右拳を構えた.彼女が拳を握り込んだだけで,旗艦全体が「恐怖」という名の物理的圧力で激しく軋み始めた.
「わたくしは,この世界を買い取ると決めましたの.文句があるなら,わたくしの拳を全ページ分読み終えてから仰りなさいな!!」
ドォォォォォォォォォォォォンッ!!
アリシアの放った正拳突きは,次元の壁を突き破り,管理者たちが誇る「論理障壁」を紙屑のように粉砕した.物理定数が書き換えられたはずの空間において,アリシアの拳は「彼女自身の意志」という新しい物理法則を強引に定義し,旗艦のメインシステムを物理的に再起動させたのである.
決済:全次元の買収完了
「ギ,ギャアァァァァァッ!! 管理権限が……奪われていく……! 理論を超えた圧倒的な意志によって,世界の根幹が書き換えられていく……ッ!!」
管理者のリーダーが叫びながら崩れ落ちる.モニターに映し出されていた「ERROR」の文字が,アリシアの衝撃波によって物理的に組み替えられ,「SOLD OUT(完売)」へと書き換わった.
「……ふぅ.ようやく静かになりましたわ.お姉ちゃん(仮),この船,これからわたくしたちの『移動式別荘』にしましょうか?」
「お,お姉ちゃん…….次元の管理者たちを全員『居候』にしちゃったよ.設計図の全ページが,お姉ちゃんのサインで埋め尽くされてる……」
少女が呆然と設計図を見つめる.暴力は善である.アリシアの理不尽なまでの拳は,ついには世界の管理運営そのものを力ずくで買い叩き,全次元を彼女のプライベート・サロンへと変貌させたのだ.
エピローグ:新たな買い物の旅へ
次元管理局を実質的な「管理会社」として傘下に収めたアリシアは,豪華になった旗艦のデッキで優雅に紅茶を啜っていた.
「さて,次はどこの世界がわたくしを待っているのかしら? まだまだ買い叩き甲斐のある理不尽が,たくさん転がっていそうですわね」
彼女の旅に終わりはない.拳一つで世界を買う極悪令嬢の伝説は,新たな次元を求めて加速していく.
「さあ,お姉ちゃん.次はお隣の『最強を自称する者たちが住まう国』とやらを,わたくしのコレクションに加えに行きましょうか!!」
アリシアの不敵な笑みと共に,旗艦「ロジカル・ゲート(改め,アリシア号)」は,次元の彼方へと力強く進撃を開始したのである.




