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第49話:【朗報】異世界の軍隊が攻めてきたけれど,全部「動く的」だったので楽しくお買い物してみたw 世界連合(笑)とか一方的なデリバリーサービスですわwww

異次元からの宣戦布告

世界の果ての壁を物理で粉砕したアリシアの前に,未知の軍勢が姿を現した.それは,現代的な重火器を手にした兵士たちと,かつてアリシアが「買い叩いた」諸国の生き残りたちが結成した「世界修正連合軍」であった.


「……出たな,理不尽の化身アリシア! 我々は次元管理局,及び全大陸連合艦隊である.汝の暴挙によって世界の均衡は崩壊した.これ以上の次元汚染を防ぐため,汝を『最大級の害悪』と認定し,総力をもって排除する!」


巨大な飛行艦から響き渡る拡声器の声が,空を震わせる.アリシアは,自分に向けられた無数の砲口と,懐かしい顔ぶれの敗北者たちを眺めて,退屈そうに欠伸をした.


「…….…….長い.三行で言いなさいな.あと,害悪? まぁ,わたくしを誰だと思っていますの? わたくしはただの,少しだけお行儀に厳しい淑女ですわよ」


アリシアは考えるのをやめていた.彼女にとって,この大軍勢は「セール会場に並ぶ長蛇の列」程度の認識でしかなかった.


エングラム王国の闇と連合の正体

「お,お姉ちゃん,大変だよ! あの連合軍の旗……あれ,お姉ちゃんが捨ててきたエングラム王国の旧貴族たちの紋章だよ! それに,あっちの鉄の箱を操っている人たちは,設計図の『製作者』を名乗る次元の管理者たちだ!」


少女が震える手で設計図を指し示す.アリシアがこれまで「めんどくさい」と投げ捨ててきた王国の権力争いや,物理で壊してきたシステムの残骸が,一つの大きな怒りとなって彼女の元に帰ってきたのである.


「……あぁ,あの時王冠を押し付けた老人たちの親族かしら? 文句があるなら直接買い取りに来ればよろしいのに.わざわざこんなに大勢で押し寄せるなんて,最近の若者は本当に寂しがり屋なんですのね」


「貴様ぁ! 我々の誇りをレシート整理と言い放った罪,万死に値する! 全軍,攻撃開始!!」


開戦:暴力の「大戦争編」開幕

管理局の超電磁砲レールガンと,連合軍の複合魔法が一斉にアリシアへと放たれた.空を覆い尽くすほどの閃光と爆炎が,彼女を飲み込もうとする.


だが,アリシアは右拳を無造作に振るった.


ドォォォォォォォォォォォォンッ!!


それは,飛来する弾丸や魔法を「物理的な風圧」だけで押し戻し,逆に発射元へと叩き返すカウンターであった.空間が歪み,空に浮かんでいた艦隊の半分が,自分たちの放った攻撃の衝撃波で消滅した.


「…….…….あら.ずいぶんと景気の良い花火ですわね.ですが,わたくしのドレスに煤がついてしまいましたわ.これは『クリーニング代(命)』で清算して差し上げなくてはなりませんわね」


アリシアは,逃げ惑う連合軍の旗艦を見据えて,優雅に一歩を踏み出した.


「暴力は善――さあ,お姉ちゃん(仮).世界中の理不尽を集めたこの『大戦争』,わたくしが根こそぎ買い叩いて差し上げますわ!!」

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