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第31話:【朗報】帝国の「軍事予算」を全額没収w 皇帝陛下の「威厳(笑)」、わたくしの拳一発で査定終了ですわwww

【ベルガ帝国:帝都中央広場】


国境の壁を粉砕したアリシアは、そのままの足でベルガ帝国の帝都へと「入城」した。 彼女の背後には、意識を失い「全自動引きずり椅子」と化したバルカ将軍が引きずられ、その横では少女が金貨の詰まった銀の箱を抱えて、もはや悟りを開いたような顔で歩いている。


帝都の住民たちは、血まみれのドレスで微笑むアリシアを見て、悲鳴を上げる余裕すらなく石像のように硬直していた。そんな絶望的な静寂を切り裂き、帝都の守護神とされる「鋼鉄竜騎士団」が道を塞ぐ。


「止まれ! この狂人め! ここは偉大なるベルガ皇帝陛下がおわす地。貴様のような野蛮な暴力、この帝国の『伝統』が許しは――」


「伝統? あら、素敵ですわね」


アリシアは騎士団長の言葉を「歓迎の挨拶」と受け取り、迷わず右拳を突き出した。


ドォォォォォォォォンッ!!


伝統ある「鋼鉄竜騎士団」は、アリシアの放った風圧だけで全員が「伝統的な放物線」を描いて空の彼方へと消えていった。


【謁見の間:理詰めの皇帝vs対話の化身】


ついに帝国の心臓部、謁見の間。 玉座に座るベルガ皇帝は、冷徹な理性の持ち主であった。彼は震える手足を押さえ込み、あくまで「文明人」としてアリシアに問いかけた。


「……アリシア・エングラム。貴様の蛮行はすでに生存権の侵害であり、国際的な均衡を完全に破壊している。力で人を従えても、そこに『国家の魂』は宿らん。貴様の暴力は、ただの資源の浪費であり、論理的に破綻しているのだ。この帝国を支配したいのであれば、まずは我が国の三千におよぶ法典と、六つの公用語を学ぶことから――」


「法典? 公用語?」


アリシアは不思議そうに首を傾げた。彼女の脳内では、皇帝の言葉はすべて「わたくしをもっと強く叩いて!」という、極めて屈折した愛情表現に翻訳されていた。


「皇帝陛下、貴方って本当に勉強熱心なんですのね。でも、そんなに沢山の本を読むより、わたくしの『一撃』を全身で受け止める方が、ずっと早く世界の理(物理)を理解できると思いませんこと?」


【教育:皇帝陛下も「最近の若者」】


「理屈ではない! 私は文明の話を――」


「あら、恥ずかしがらなくて良くてよ。最近の若者(皇帝は50代)は、すぐに難しい言葉で自分を飾ろうとしますわね。でも、その震える足……本当は『暴力という名の温もり』を求めていらっしゃるのでしょう?」


アリシアは一歩踏み込んだ。 その瞬間、皇帝が発動させた「古代帝国の呪縛結界」が発動する。触れるものすべてを分解する、帝国の最高機密。


しかし。


パキィィィィィィィンッ!!


「……あら、少し肌寒い結界ですわね。でも、わたくしの熱意で暖めて差し上げますわ」


アリシアが指先で結界を「デコピン」した瞬間、最高機密の魔法は物理的に粉砕された。そのままの勢いで、彼女の手のひらが皇帝の頬に優しく(石壁が砕ける程度の速度で)添えられる。


――ベチィィィィィィィンッ!!


「ぎゃああああああああっ!?!? 私の、私の前歯がぁぁぁっ!」


「……。……。全く。これだから最近の若者は、少し『教育』されただけで、すぐに大きな声を出しますわね。もっと淑女の慈愛を、静かに受け取りなさいな」


【査定完了:帝国はおいくら?】


アリシアは、床に転がって泣きじゃくる皇帝の襟首を掴み上げ、そのまま「スペアの椅子」として玉座の下に設置した。


「さて、お姉ちゃん。この国、いくらくらいかな?」


後ろで見ていた少女が、もはや事務的なトーンで尋ねる。アリシアは、帝国の国庫から溢れ出している膨大な宝石や権利書を一瞥した。


「そうですね……。陛下があまりに『シャイ』だったので、少しお安く買い叩いても良さそうですわね。金貨三千枚……いえ、この『泣き顔』が可愛いので、一割増しで決済して差し上げましょうか」


「……ひっ、ひぃ……金など、金などいくらでも持っていけ! 命だけは……!」


「あら、嬉しい。陛下もわたくしの『提案(強奪)』に、心から納得してくださったようですわね。暴力は善――やはり、殴り合えばどんな壁も消えてなくなりますわ!!」


極悪令嬢による、物理的な大陸統一。 彼女の「挨拶回り」は、ついに二つ目の大国を「更地(平和)」に変えた。

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