第29話:【朗報】隣国の外交官が「国際法」を語りに来た件w 言葉がまどろっこしいので、拳で「要約」して差し上げたスレwww
【王宮:瓦礫の中の「国際会議」】
エングラム王国の玉座の間。壁にはアリシアが開けた巨大な風穴があり、床には「前国王(現・椅子)」が四つん這いで震えている。そんな、まともな人間なら一秒で逃げ出す地獄絵図の中に、隣国の理知的な外交官、サリバン氏が足を踏み入れた。
彼は手に分厚い書類束を抱え、冷汗を拭いながらも、理性という名の盾を掲げて口を開いた。
「アリシア女王陛下。我が国は、この不当な政権交代を認めません。貴女の行為は国際法、及び近隣諸国との平和条約に明白に違反しています。即刻、前国王への大権返還と、損害賠償の協議を――」
サリバン氏の言葉は、完璧な正論であった。法治国家として、至極真っ当な手続きの要求である。 周囲の高官たちは、サリバン氏の勇気に心の中で拍手を送り、「そうだ、法こそがすべてだ!」と縋るような視線を向けた。
だが、アリシアは考えるのをやめていた。
「……あら、サリバンさん。貴方、なんて熱烈な『愛の詩』を詠んでいらっしゃるの?」
【対話の深化:要約(物理)の極致】
「は……? 愛の詩? いえ、これは法的な警告書であって――」
「まぁ、そんなに照れなくても。貴方のその『まどろっこしい言葉遣い』。要するに、もっとわたくしと親密になりたい……つまり、『全力で殴り合いたい』という告白ですわよね?」
アリシアは、優雅に玉座(父親の背中)から立ち上がると、サリバン氏の鼻先まで一瞬で踏み込んだ。
「待っ、違います! 私はただ、論理的な対話を求めて――」
「ええ、分かっていますわ。言葉では伝わらない魂の叫び……。わたくしが、その複雑な感情を『一撃』で要約して差し上げますわね」
ドォォォォォォォォンッ!!
アリシアが軽く(石床がめくれ上がる程度に)振るった右フックの風圧だけで、サリバン氏が抱えていた書類束が粉々に粉砕され、王宮の外へと舞い散った。サリバン氏本人は、あまりの衝撃波に数メートル吹き飛び、壁の装飾品(彫像)の股の間に綺麗に挟まった。
「……ふふ、見てください。今の衝撃で、貴方の迷いがすべて消え去りましたわ。なんて晴れやかな顔(白目)をしていらっしゃること」
【悲哀:理解されない女王の善意】
サリバン氏は痙攣しながら、言葉にならない呻き声を漏らしている。 周囲のまともな人々は、もはや恐怖を通り越して、宇宙の深淵を見るような目でアリシアを見つめていた。
「お、お姉ちゃん……。あの人、たぶん国際法っていう難しいお話を、一文字も喋らせてもらえなかったと思うんだけど……」
後ろで銀の箱を抱えた少女が、震える声で指摘した。しかし、アリシアは慈愛に満ちた瞳でサリバン氏を見つめている。
「何を仰るの。今、わたくしたちの魂は、次元を超えて共鳴しましたわ。見てなさいな、最近の若者(サリバン氏は40代)は、すぐに難しく考えすぎてしまうのですから。こうして物理的に『整理』してあげれば、ほら……こんなに静かに(気絶)納得してくださいましたわ」
アリシアは、壁に挟まったサリバン氏に向かって優雅に一礼した。
「サリバンさん。貴方の国の『買収(侵攻)』も、これくらいスムーズに進みそうですわね。わたくし、隣国の方々とも、もっとたくさん『お喋り』したくなってしまいましたわ」
【新女王の執務:暴力による世界平和】
アリシアは再び父親(椅子)の上に腰を下ろすと、震えの止まらない高官たちに微笑みかけた。
「さて、次の議題は何かしら? どなたか、わたくしと『熱い議論』を交わしたい方はいらっしゃいませんこと?」
高官たちは一斉に首を激しく横に振り、「平和万歳!」「議論はもう十分です!」「女王陛下のお考えが世界の真理です!」と、涙ながらに絶叫した。
「……ふふ、嬉しいですわ。エングラム王国は、今日も本当に平和ですわね」




