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第13話:【朗報】ボスの首筋を噛みちぎって勝利w 「暴力は善」を体現した結果、迷宮の王が泣いて謝ってきた件www

【絶叫の終焉:捕食される王】


オーガの巨体が激しくのたうち回り、最深部の岩壁を砕く。 首筋に食らいついたアリシアを引き剥がそうと、丸太のような腕が彼女の背中を何度も叩きつけるが、彼女は離れない。むしろ、衝撃を受けるたびに顎の力を強め、その牙をさらに深く、オーガの急所へと沈めていった。


ブチリ、という不快な湿った音と共に、オーガの首から太い血管が引きずり出される。溢れ出した熱い鮮血がアリシアの喉を潤し、彼女の全身を「極悪」の深紅へと染め上げた。


「ギィィ……ア、ガ……ッ!!」


オーガの絶叫が、次第に湿った喘ぎへと変わる。 魔力の源泉を物理的に破壊されたことで、その肉体を維持していた魔導の加護が急速に霧散していく。硬質化していた皮膚は脆くなり、あれほど輝いていた魔力光は、消えかけの灯火のように弱々しく明滅した。


【拳の再起:魂の対話】


アリシアは、満足げにオーガの首筋から口を離した。 口元を真っ赤に染め、糸を引く血を拭いもせず、彼女は力なく膝をつくオーガを見下ろす。 その顔には、かつての淑女の面影など微塵もない。返り血を浴び、額から血を流しながらも、彼女はこれ以上ないほど晴れやかな「笑顔」を浮かべていた。


「……ようやく、言葉が通じるようになりましたわね」


アリシアは、震える右拳を再び握りしめる。 骨が砕け、肉が裂けたその手には、もう指一本動かす力も残っていないはずだった。 だが、母の言葉を思い出した今の彼女にとって、痛みはもはや不快な刺激ではなく、自分を突き動かす純粋な「燃料」へと昇華されていた。


「魔法も、地位も、理屈も。私のこの『痛み』の前では、等しく無価値ですのよ」


アリシアは、最期の力を振り絞り、オーガの眉間へと右拳を突き出した。 魔力による加護を失ったオーガの頭蓋は、彼女の剥き出しの暴力に抗う術を持たなかった。


【蹂躙の極致:暴力という名の光】


――鈍く、重い、終わりを告げる衝撃。 オーガの巨大な頭部が、熟した果実が地面に叩きつけられたかのように無残に爆ぜた。脳漿と血、そして砕け散った角の破片が、アリシアの全身に降り注ぐ。


ドサリ、と。 迷宮の主であったオーガの巨体が、糸の切れた人形のように床へと崩れ落ちた。 最深部を支配していた重苦しい魔力圧が消失し、後に残ったのは、血の匂いとアリシアの静かな呼吸音だけであった。


アリシアは、沈黙したオーガの死骸の上に、ゆっくりと腰を下ろした。 ボロボロの軍服、泥と血に汚れた肌、そして折れたままの指。 客観的に見れば、それはあまりに惨めで、見るに堪えない敗残者の姿に見えただろう。


だが、彼女の瞳は、かつて王宮にいたどの瞬間よりも、美しく、冷酷な輝きを放っていた。


「暴力は、善……。ええ、本当におっしゃる通りでしたわ、お母様」


アリシアは、血に濡れた自分の掌を見つめ、屈託のない笑い声を上げた。 自分を蔑んだ国、裏切った部下、そして不条理な世界。 そのすべてを「分からせる」ための唯一の正解を、彼女はこの地獄の底で、ついにその手に掴み取ったのである。

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