3.夜会にて2
本当かどうか疑っているのですが、見てくれている方がいる?(間違って押しただけかもしれない)ようなので、拙いことは自覚しつつそのまま続けてみたいと思っております。
『…何だかショックを受けてるみたいだけど、今がチャンスよね』
リリーシスは青面を誘い庭へと急ぐ。
『あわよくばお試ししなくちゃだもの。
愛人契約を結んでから相性が悪いんじゃ困っちゃうし!』
「こちらへ…」
淑女ギリギリの早足で急ぐ。
本当は男性を先導するのもよろしくないんだけれど、そんな事は言ってられない。
月は薄く細く鈍く光り、リリーシス達を照らす。
青面とは無難な会話を続け、今はただ目指す。
いいムードを!
『散々我慢してきたんだもの。さっさと私は私を甘やかして溺愛してくれる人を見つけないと。
私だってエッチな事もしたいのよ。
自分の為に生きると決めたんだから』
青面のコミュ力によって会話は弾んだ。
広く整えられた庭はそこかしこでカップルたちがイチャついていたから淫靡な雰囲気が漂っている。
『いいムードになってきたわ。このまま…』
目を閉じて青面を見上げながら少し近づく。
「待ったー!」
…ぽすん!
ぽすん??
リリーシスは大きな通る声と、唇に硬さを感じて目を開ける。
赤面が目の前に立っていて、背中にぶつかったらしい。
「またかい?面倒くさいのは遠慮するよ」
青面は呆れてさっさと行ってしまった。
「また貴方ですか?何か私に恨みでも?」
こちらに向き直した赤面にリリーシスはキッと睨む。
「俺を貴方の愛人にしてもらえませんか?」
「貴方は好みではないの」
「何故ですか?好みになれるようにします。希望を…」
「希望は私の夫と違うタイプです。貴方は似すぎているからダメよ。
情熱的に口説いたりしなさそうだもの」
「貴方の愛人になりたいです。試すだけでもいいので。貴方のためなら口説いてみせます!」
力が入り口説くという声量ではないが、マスクの下から覗く目が真っ直ぐにリリーシスを捕らえ、真摯な色が貫く。
邪魔をされて腹が立ったが、この男は何故こんなにも熱心?なのだろう。
せっかく夜会に来たのだ。
リリーシスだって未収穫では帰れない。
『好みじゃないけど、この際この男でもいいからお試しした方がいいかもしれない。
夫以外の男を知ってみたかったし。
経験も積めるし悪くないかも?』
色々な思いが頭を巡って、リリーシスは男を見つめながら黙り込み、そして決めた。
物語をどこで区切るのか、R指定にしてないからどこまで書いて良いのかわかりませんね。素人の限界を感じます。