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2.夜会にて

エピソード8まで書いて見直していたところ、一部チャラ男とガロンのマスクの色が入れ替わってました…!

何で間違ったのやら。

思い込み恐ろしい。

修正しましたが、気づいた方いらっしゃいますか?

「失礼しました。急いでいて前を見ておりませんでしたわ」


「こちらこそ失礼しました。おケガはありませんか」


固く広い胸板に抱きとめられ、リリーシスは戸惑いながらも詫びの言葉を口にした。


見ると相手の男性は赤の仮面を付けた背の高いガッシリとした体型の茶髪、茶色の瞳だった。

リリーシスは即座に相手を見て『屈強な肉体…騎士は懲り懲り』と判断。

その場を離れようとする。


「レディ、詫びも兼ねてあちらでワインでも」

と男から少し焦るような声がすれ違いざまにかけられた。


「いいえ、ケガもございませんし、こちらの不注意でもありますから」

と辞退した。

そのままリリーシスはさらりと去る。



そしてフロアに戻ると、とりあえず落ち着こうとお酒を手にする。


オードブルと供に数杯。

飲んで食べて少しふわふわとして来る。


『美味しいわ………いや、普通に飲んで食べてどーするのよ。

せっかく来たんだもの。良さそうな男に声をかけるわよ』


そっと辺りを見渡すと、ロングの金髪をひとつ結びにした青のマスクを付けた男性と目が合う。

近付こうかと迷っているとその男性が近付いて来た。


「初めてかな?初々しいね。美しい人。ワンナイト?愛人探し?」


少しチャラいが優しくて明るい声。

悪くない。

愛人に選ぶなら夫とは違うタイプがいい。


「そうなの。これからも続くお相手が欲しくて。貴方は?」

と問えば

「私はどちらでも。続くようであればぜひ」

と手の甲にキスをされる。


酒の入った頭では冷静に判断する事などできず

『もうこの人でも良いかも…』

とリリーシスが流されそうになっていると…



「ちょっと待ったぁ!」

と、割って入る影がある。



リリーシスが見上げると、逞しい背中で遮られ、青い仮面の金髪優男が見えなくなる。

その後ろ姿をよく見れば、おそらく先ほどのドアでぶつかった男のようだ。


「私が先に彼女と話をしたんだ。

まだ話は終わってない」

と声を張り言う赤の仮面の男。



(…面倒くさいので仮面の色で呼ぶか。

赤面(茶髪)青面(金髪)で良いだろう)



赤面は夫に似ている時点でリリーシスの好みではない。

青面ともっと話したかったのに厄介なのに目をつけられてしまった…。


赤面を無視して背中越しに青面に声をかける。

「貴方は愛人にどんな希望がありますの?」

青面は少し戸惑った声色であったが

「女の子は皆素晴らしいから無闇に嫉妬しない子かな~」

と返して来る。

リリーシスが言葉を発そうと口を開いた瞬間

「私は1人だけを大切にする!よそ見はしないと誓う」

と赤面。


「どいてくださる?」

本当に邪魔をしないでほしい。

リリーシスは苛立ちを隠さず冷たい声で言い放つ。

「今お会いしたばかりなのに『君だけを…!』なんて信用できませんわ」

「君の美しさに、ひ…一目惚れしたんだ!」

「そんなに惚れやすいって事は冷めるのも一瞬ね」

「や…優しいところも好きだ!」

「ですから、今出会ったばかりで優しさも何もないと思いますけど?」


「で、私は退散した方がいいかな?」

怒涛のやり取りで置いてけぼりになっていた青面が口を挟んでくる。

「いいえ、お帰りいただくのは貴方の方よ」

リリーシスが赤面に冷たい視線を向けると、赤面は凍りついた様に動かなくなってしまった。

読むのは好きだが書くのは別物なんだなと実感している今。

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