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10/13

10.それからの2人は

お読みいただけて、評価、リアクション…とにかく感謝です。

あれからガロンは真面目に(?)口説いてくれている。


こんな性格だったなんて知らなかった。


私も意固地になっていたのが馬鹿らしくなるほど、

感情=言語化が続いている。


「好きだ」「かわいい」「キスしたくなる」「触りたい」「抱きしめたい」「きれいだ」「君と結婚できて幸せだ」「君がいないと寂しい」「仕事に行きたくない」「くっついていたい」などなど…


語彙力はないに等しいので、バリエーションはなく、

正直ロマンチックとは程遠いのだけれど、これはこれでありという気持ちになってきた。


大型の犬(見た目は熊)の様で、私を見れば駆け寄ってきて、嬉しさでぶんぶん尻尾を振り、

何か悲しい事があればしょんぼりしているのがかわいい。


何よりも目が雄弁で、

今までよく周囲や私を騙し、寡黙で冷たい性格だと思わせていたな、と思うほどだ。


今はもう、言葉でも態度でも全力で愛情や欲情まで伝えてくれる。


恥ずかしくて堪らないのだけれど、傷ついた心と傷ついたプライドが癒される。


まだ私たちはあれから体を合わせたりはしていない。


でも、もうそろそろ口説き落とされて、私の探し求めた

『性欲強めな優しくて(実直で愛すべきちょっとおバカな)愛人』

が爆誕するかもしれない。





私は明るい日差しの中で歩き出す。


庭で遊ぶ息子はしゃがんで目をこすっていた。


「あら、ルー?眠そうね。お昼寝する?かあ様のひざにおいで」


ルークを抱きしめ、お腹に抱える。


「かぁたま。…ねむぅ」


かわいい!

ふくふくのほっぺにキスをしていると、

後ろから太い腕がにゅっと現れ、ルークごと抱え込まれる。


「ルークにリリーの膝の上は譲っても、リリーを膝の上に乗せるのは俺の特権だからな」


眠くて目も開かないとろんとした様子の息子に、呟くガロン。


何を言っているのかと呆れつつも、

リリーシスはその嫉妬すらかわいいと思ってしまう。


そんな風に頬が緩んだ自分も、やっぱり重病だと気付く。


『2度も同じ病にかかるなんて、人生どうなるか分からないわね』


そう思うと、リリーシスはほんのり赤くなった頬に更に深く笑みを浮かべた。

これにて一旦完結になります。

ジェイクとガロンのエピソードは書いてて楽しかったので、番外編も書く予定です。

もちろんリリーシスとガロンも…。



初投稿な行き当たりばったりの稚拙な文章でしたが、もし最後まで読まれた奇特な方が居たら、もう感謝しかございません。

ですが更に奇特な方はポチッと評価して、リアクションしたくなる事でしょう…(願い)


…番外編へ続く(予定)

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― 新着の感想 ―
初投稿の完結、おめでとうございます。 BL話がどこかでいい感じで顔を出すのかしら?と思いつつ読んでおりましたがその完走されましたわね、ちょっとだけ残念ですわ。 言葉をきちんと交わしあうって大切ですわね…
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