出会い
この作品は「曲がり角隆」を独自の解釈を入れて小説化したものです。
気になったら『World Maker』というサイトで見れるのでよかったら見てください。
俺の名前は曲がり角隆、ただの一般人だ。
ドゴォォォォン!
「爆発音⁉」
「ずらかるぞ!」怪しい連中だ。
おそらくリーダーだと思われる男を俺は追いかけた。
「おい」
「チッ!」声をかけた瞬間、男は一目散に逃げていった。
仕方ない、この力はあまり使いたくなったが、
【曲がり角スラッシュ】
直角に曲がる斬撃が男の肩を切り刻む。
「ぐっっ!」
男は肩を抑えてうずくまる。
『一回目は殺さない』それが俺のポリシー。
「次は無いぞ」
あとは残党だな。
「にしても、最近は事件が多いな…」
「見ろよあれ」「ちっ」「能力者かよ」「どうせ俺らのこと見下してんだろ」「ブーブー」
これだから能力は使いたくなかったんだ。
この世界は非能力者が約97%を占める。
能力を持つ人間はごく一部。
非能力者の嫉妬や妬みによって能力者は忌み嫌われていた。
俺にもきっと報われる日が来るさ。
自分を信じろ!曲がり角隆!
「おい」
声が聞こえたほうを振り向くと、そこには見知らぬ男がいた。
さっきの連中の残党か?
「誰だ」
「道連理音だ」
道連理音と名乗る男はこう切り出した。
「曲がり角隆、君に話があるんだ」
こいつ、なんで俺の名前を?
「なんだよ」
「俺と仲間にならないか?」
「は?」
「お前となら世界を変えられると思ったんだ」
「お前は俺に何をしてほしいんだ?」
「まずは四天王の撃破」
「四天王?」
「四天王とはこの世界を支配している組織の幹部四人だ」
「噂によると能力者の大半はこの組織に所属しているらしい」
「次に君にはその組織のボスを倒してもらいたい」
「そうすれば世界が平和になると信じている。どうだ?曲がり角隆」
正直怪しすぎる。だが、世界が平和になるという言葉が俺は気になった。
「まずは四天王ってやつを倒せばいいんだな?」
「協力してくれるのか?」
「ああ」
「ありがとう。曲がり角隆」
「よろしく。道連理音」 続く