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あらすじ

平凡な女子高生、ルピナは退屈していた。

変わらない日常、変わらない世界。

つまらない人々。


だからアイビが迎えにきてくれたんだ。


↓プロット


お題「虚空」


「るぴな、ネイル変えたん?」


「うん、どうかな」


この名前が嫌いだった。


「めっちゃかわちい!」


「でしょー?」


名前なんて所詮記号に過ぎないんだ。


「あ、あの、すすす、好きです!」


校舎裏で告白されるなんて、青春だな。


「あー、ありがとう?うーん、と」


「ご、ごめん、急過ぎた!そ、そのまずは友達から、とか、どう、かな?」


「うん、良いよ!」


与えられた記号通りに、求められることから外さないように。


「るぴなちゃん、どこ行きたい?」


どこ。


どこへ行くんだろ。


「るぴなー!彼氏出来たん?」


「違うよ!友達!」


「ホントー?でもさ、天くんって割と人気なんだよ」


「え、そうなんだ」


「そそ、うちの弱小サッカー部を全国に引き上げたし、やっぱ運動できる男子って憧れるっしょ」


知らなかった。


帰り道、日が傾いた公園のベンチ。


会話が続かなかった気まずさからか、


天くんはサッカーボールを器用に動かしている。


「ねー、それあそこに入れたらさ、私たち付き合おっか」


指差した先には遊具があった。


ちょうど丸い穴が空いていて、サッカーボール3個分くらいだろうか。


「わかった」


天くんはボールを地面に置き直した。


私は最低だ。


「い、いくぞ」


嫌だな、緊張してきた。


天くんは遊具に向けて、ボールを放った。


「あ…」


ボールは穴の角にぶつかり、跳ね返った。


「外れた、るぴな、ちゃん」


「うん、じゃあね。天くん」


私はカバンを取って、天くんとは反対の方に行った。


車のライトが眩しい。


日の沈んだ繁華街は光を煌めかせている。


薄汚れたネオン管が暗いアスファルトに明暗を付けている。


「久しぶり、ルピナ」


人影のコントラストはじんわりと浮かび上がる。


「あなたはだれ?」

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