お菓子が冷めてしまいました
読んで頂きありがとうございます(^^)
私はパパのイケメンさに驚き、最悪だがしょうがない
生まれ持ったモノを否定するなんて事可哀想すぎる
パパの容姿は些細な事と思って寝て忘れよう
そう睡眠とは嫌な事を忘れられる素晴らしいものなのだ
そう思うと私は起きたばかりだというのに眠たくなる
この身体は自在に寝る事が可能だなんて、とても素晴らしい才能だ
その才能に感謝しながら、パパとの約束なんて忘れてビリーの腕の中で眠ろうとしたのだ
「私の可愛い娘はまだ眠たいのかな」
なんて事が聞こえたが私は気にしない
そのまま眠りにつこうとして
あれ…?何か大事なこと…
「あっ!私の話!」
奇跡的に私は目覚める事が出来た
寝れないことは残念だが、今は寝ることより話を聞くことが大切だ
「アハハ…そうだね。アイラの話をしよう」
パパとビリー、私の3人は部屋から移動し
家の中庭があるテラスまで来ていた
ビリーの腕から離れ椅子に座らせてもらう
私の向かいにはパパが座る
そしてルナが後からやって来てお茶と消化に良さそうなお菓子を2人分並べるとビリーと一緒に下がっていった
「アイラは昨日も可愛かったが、今日は少し化粧をしているのかな?化粧をしたアイラもとても可愛らしいね」
久しぶりにお粥意外を食べれて喜んでいる私に
甘い顔をして微笑みながらパパはそんな事を言う
娘の私に口説き文句など通用しないが
ありがとうとだけ伝えておいた
「アイラは何から聞きたい?」
思い出した…
いや、決して忘れていた訳ではない
久しぶりの甘い物に感動したり、意味のない口説きに呆れていただけだ
今日の目的は私の事について話をしに来たのだ
悲しいが甘い物は置いておこう
ちゃんと後で食べてあげるから待ってておくれお菓子ちゃん…
「ごめんなさい、私何も思い出せないんです
だからパパが知ってる私の事を全部教えて欲しいです」
私が記憶を取り戻すための情報が少しでも欲しい
「分かった。ではまず自己紹介からしようか…
私はディヤマン王国で公爵家の爵位を持つライル・マルクルだ。そしてアイラ・マルクル、君の父親だよ」
そう言ってパパは話し出す
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「こんな所かな、まだ何か聞きたい事はあるかい?」
パパは私の質問に答えながら話をしてくれた
「大丈夫、ありがとうパパ」
私がお礼を言うとどういたしましてと返事をしてくれる
その後、私達は少し冷めたいティータイムを楽しんだ
歌舞伎揚めっちゃ好きです