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私っておかしいですか?




ルナは昔話を話し終え、少ししてから部屋から出た


部屋から出る前に

「本当に素敵なお話しですよね

私はここでの生活が楽しくてお話しみたいな恋はしないと思いますが、女性なら誰でも憧れちゃいますよね」

なんて事を言い残していた


ルナが部屋から出ていき、1人部屋で私はさっき昔話の事を考えていた

とりあえず、さっきの話は初めて聞いた

悪役令嬢にーとか、ゲームの中ーとかそんな話ではないようだ…


…ん?


悪役令嬢?ゲーム?なんの事だろう

思い出せそうなのに思い出せない

頭を叩いてみたが、何も思い出せないようだ

分からない事はとりあえず置いておこう



とりあえずさっきの昔話だ

確かに素敵な話ではある

王子様に見染められて結婚するなんて素敵なシンデレラストーリーだ

しかしそんな王子様は手を出さない方がいいに決まってる

面倒臭い事に巻き込まれるに決まっているし、何事も平和に過ごす以上に大切なものはない

可もなく不可もない事が一番なのだ



今日聞いた話は何かの予兆な気もするが

私は今日目覚めたばかりだ

そんな話は寝て忘れるのがいいに決まってる


「おやすみなさい」


先程まで寝れないと言っていた私だったが

布団に潜ればすぐ眠りにつく事ができた

そして昔話なんて話忘れてしまった







┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈





とある王城にて



「エディル、聞いてくれ!娘が目を覚ましたんだ」

国王の執務室の扉を勢いよく開ける男がいた


「それは良かったなライル。それより頼んでいた資料は持ってきてくれたのか?」

綺麗に装飾された机の上で資料に目を通す男は適当に返事をかえす

「ん?ああ、忘れたわ!」

男が必要としていた資料をライルは忘れてしまったらしい


「…は?」


冷たく低い声が響く

扉付近に居た騎士達や、男の傍に立つ男は冷や汗を流していた

緊張が走る部屋の中でもライルは愛娘のアイラの事を考えている



そんな静寂の中



「国王様、その資料はこちらにあります。

ライル様が浮かれすぎて資料を忘れていくと思い

私がお持ちしました」

ライルが勢いよく開けた扉から1人の執事が後から入ってきた


「助かる。やはりビリーは役に立つな」

緊張が解け国王と呼ばれた男は微笑みながらビリーから資料を受け取る

「ビリー、お前をライルの元は置かせておくのは勿体ない。こんな男より私の元に来ないか」

国王は笑っていたが、目だけは本気のようだ



「やらんぞ!ビリーは私の家の大事な執事長だ!」

そんな事を言うのはライルだ

主従関係が迷子になりがちだが、ビリーの事は大切に思っているらしい

「という事ですので、素晴らしいお誘いですが申し訳ありません」

ライルの言葉が嬉しかったのかビリーは笑顔で誘いを断った


「まあいい、これから何度も勧誘していくとしよう」

しかし国王は諦めていないようだ

ライルは口をへの字にしているが国王が気にする事はない


「そういえば、娘が目を覚ましたと言ったな。

私の息子と会わせてみるか?」

国王は笑顔で提案する



「絶対イヤだ!」

ライルは前のめりに断った



連続投稿


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