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話を聞きました



私が目覚めてからすぐに医師が来てくれたが

身体に病気などの問題はなく、長い間眠りについていた事による筋力の衰えが見られただけだった

時間をかけてリハビリをして下さいとの事で帰っていった



私はベッドの上でほぼお湯のお粥を食べさせられている

もっとお肉とか野菜を頼んだが皆んなから却下されてしまった

諦めてほぼお湯を食べてる訳だが、自分で食べられるって言ってるのにそれも却下された

何をしようにも却下されて私のモチベーションは下がりまくっている


パパもビリーに連れ去られ仕事に向かってしまった

多分ビリーは出来る執事なんだろう

主人の首根っこ掴んで部屋の外に連れ去っていったのだ

何も分からないがビリーの前では下手な行動をしないように心に誓った


そんな感じで私のお粥が食べ終わるとまた布団に寝かされそうになる

窓を見ると太陽が高い位置にあるためまだ昼過ぎであり、たくさん寝たので今寝る事は不可能だ


「まだ眠たくありません」

とお粥を食べさせてくれたメイドに言ってみた

私の食事介助をしてくれたのは花瓶を割っていたメイドだ

名前はルナと言うらしい

素朴な見た目をしているが、笑うと可愛いくて行動や言葉が私を大切にしてくれているのが伝わってくる

出会って数時間だけど、私はルナの事が気に入っている

そんなルナに上目遣いで何かお話しして?と精一杯可愛く見えるように言ってみると

ルナは胸を押さえながら片付けようとしていた食器を机に置き、もう一度椅子に座り直した


「では一つ、昔話をしましょうか」

「昔話?」

確かに記憶がない私にとってはそういう話は好都合だ

ここの事をもっと良く知るためにもルナの話を真剣に聞き入る





"昔、ある所にとても綺麗な王子様がいました。

その王子様を一目見たならば女性達は恋に落ち、王子様の周りにはたくさんの女性が集まりました。

しかし王子様は寂しい思いをしていました。女性達は王子様の見た目だけに恋をして、王子様の中身までは愛してくれていなかったのです。そんな女性達に嫌気がさし、王子様は段々と横暴な態度を取り始めました。それでも女性達は離れていこうとしません。王子様はどうしたらいいか分からずとうとう姿を偽り過ごしました。そんな時王子様はある女性と出会いました。偽りの姿は身分もなく醜い姿だったため皆んなから避けられていましたが、その女性だけはそんな姿でも変わらず接してくれました。王子様はその女性を心から愛し、その女性も王子様を心から愛してくれました。王子様は偽りの姿を捨て女性に本当の事を打ち明け、2人は結婚しました。そして末永く幸せに暮らしました。"





「素敵なお話しですよね」

ルナはうっとりしながら昔話を話し終えた




(ん?)

しかしアイラは1人置いてけぼりをくらっていた


連続投稿


あと2話ぐらい出していいですか?

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