街に来ました②
読んでいただきありがとうございます(^^)
「ありがとうございました、また来ます」
ビリーはお店の人と話をしてくれ、明日には公爵家へ届けてくれるそうだ
私はきちんとお礼を伝えお店を後にする
「アイラ様、本当にありがとうございます」
お店を出るとルナがお礼を言ってきた
「いいんだよ
いっつも皆んなにお世話になってるんだもん、これぐらいさせて欲しい」
ルナの手と繋いでいる方を前後に揺らしながら私は笑顔で返事する
ルナはまだ申し訳なさそうにしていたが、私の笑顔に連られてルナも笑ってくれた
やっぱりルナの笑顔は可愛い
「アイラ様、次はどこに行かれますか?」
それを聞いてくれたのはビリーだった
「うーん、じゃあ美味しい物食べたい!オススメある?」
「でしたらアイラ様に是非食べてもらいたい物があります」
ビリーに聞いたはずだけど、やっぱりルナが返事をする
でもルナは流行に敏感のようだ
私が聞けば何でも答えてくれる
「屋台の食べ物ですので、広場でビリーさんとお待ち下さい
私が買ってお持ちしますね」
と言ってくれた
ルナが買ってきてくれるという事で私とビリーは2人で広場に向かう
もうすぐ昼時のためなのかさっきより人が多くなっている
ビリーと繋いでいる手を離してしまったら迷子間違いないだろう
「私、ビリーの手を離したら迷子になっちゃいそう」
なんて事を軽く言ってみたが
「その時は命に変えても探してみせます」
なんて言うのだ
出来る執事が重すぎる
私は別の話題にしようと周りを見渡している時
「離して、貴方誰ですか」
なんて声が聞こえた
声のする方を向くと1人の女の子がフードを被った大人に腕を掴まれている
「………」
「8歳です…でもお母さんは生きてます」
怪しい大人が何を言っているか聞こえなかったが、女の子が何を応えたかは聞こえてきた
女の子の返答に腹が立ったのか、怪しい大人が舌打ちすると
女の子の腕を強く振り払いそのまま去って行ってしまった
女の子は強く腕を振り払われて倒れ込んでしまう
怪しい大人も腹立つが女の子のことが心配だ
私は女の子に向かって走り出す
「大丈夫?」
声を掛けたのは私ではない
私が行くより早く、女の子の元に駆け寄った人がいた
その人もフードを被り姿を隠している
「は、はい…ありが…」
女の子はフードの人の手を取り立ち上がる
怪我はないようだ
女の子はお礼を伝えるのかと思ったが、フードの人の姿を見ると酷く怯えた顔をしてそのまま走って行ってしまった
女の子の事は心配になるが、助けてくれた人に対しての態度が気に食わない
私がモヤモヤしていると、助けた人もそのまま去ってしまった
ビリーもその一部始終を見ていたみたいだが、眉間に皺を寄せたまま何も言わない
私も心の中がモヤモヤするが沢山の人が往来している中で、わざわざ失礼な態度を取った女の子を探して叱りに行くのもお嬢様っぽくない
私とビリーは何も言わず再び歩き始めたが
私のモヤモヤが収まる事はない




