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私は誰ですか


読んで頂きありがとうございます♪



パパと話した日の夜

ルナにおやすみを言って布団の中に潜った

しかし眠りにはつかず私は頭の中を整理している


名前はアイラ・マルクル

ディヤマン王国の三大公爵家の一つ、マルクル公爵家の1人娘であり歳は8歳らしい

そして私に母親はいない

病気で亡くなってしまったらしい

そのショックから私は2年間眠り続けたままだったそうだ

パパは母親の話をしている時、少し悲しそうな顔をしていた

何か隠しているみたいだったが、今の私にはそこまで聞く事ができなかった

最後にパパはゆっくり思い出していけばいいと言ってくれた


パパやこの家の人達には申し訳ないと思ったが

今の私に記憶が蘇える可能性は低い

いつまでこの身体のままか分からないが、パパの言葉を信じてゆっくり思い出していこう



私はそんな事を考えながら眠りにつく




┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈




「おはようございます」


私が目覚めてから1ヶ月が経った

医師の話だと衰えていた身体も問題ないらしく、2週間前には普通のご飯になっていた

久しぶりに食べたお肉は私の全身の細胞に響き渡って美味しさのあまり倒れそうになった

本当にこの家の人達は優しく優秀で

私の世話もご飯も全て完璧だった

(パパは変わらずウザイけど)


それから1週間後家の中を歩き始め、この間は広い中庭を一周できるぐらいまで回復していた

本当にこの家は広くて迷子になりがちだったが、見る景色どれもが懐かしかった



そして今日、私には大切な予定が詰まっている

今日は待ちに待ち続けた街へ買い物に行けるらしい

ずっとパパに危ないからダメと言われ続けたが、私が上目遣いをすれば一発だ

泣きながら胸に手を当てて

「絶対に、ぜっったいに帰って来てね」

って言ってくれた

だから私はパパ大好きって笑顔で伝えて、ルナに急いで報告に行った

後ろから

「アイラぢゃ"~~~ん"」

って声が聞こえたが私が後ろを振り向く事はなかった




「ルナ!早く買い物に行こ!」

私の敬語は気付けば無くなっていた

知らない人ばかりだったが、1ヶ月も経てばみんな家族だ

パパやルナ意外にもこの家で働く人達は

私に優しくて、大切にしてくれている

その事が伝わって私も嬉しくなり、他人行儀な敬語は無くなってしまった


「ルナ!早く、早く!」

ご飯を食べ終え、着替えを手伝ってくれたルナを急かした

「フフ…可愛くてお転婆なアイラ様

お出掛け前にライル様がお話があるそうです

それから街に行きましょう」

なんて事を言い出した

パパに会いに行くより、街に行く方が私にとっては大切だが仕方ない

早く街に行くために私は駆け足でパパに会いに行く





最近物欲センサーが働きません

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