おはようございます
目が覚めるとフカフカのベッドで寝ていたらしい
「おはようございます」
誰もいないがとりあえず挨拶をしてみた
返事がないことに少し寂しさを覚えるが、これまでの記憶がない私にとっては些細なことだ
「えっと、どうしよう?とりあえずもっかい寝てみる?」
何も分からなかったが、まだ寝れる元気はあるみたいだ
もう一度布団に潜り込もうとした時
ガシャン
何かが割れる音がして音の方向を向く
そこにはメイド服?を着た女性が立っていた
その足元には割れた花瓶とその花瓶に挿してあったであろう白い花が転がっている
「大丈夫ですか?」
直ぐに駆け寄ろうとベッドから飛び出すが、足に力が入らずその場にしゃがみ込んでしまった
思うように動かない身体に困惑していると
「お嬢様!お目覚めになられたのですね」
なんて事を言い出し、私に駆け寄ってきた
自分の身体にも驚きだが、お嬢様なんて言葉にもびっくりだ
「私、お嬢様なの?」
そんな事を問いかけると
「お嬢様…記憶が…」
と言いながら女性は泣き始めた
そんな女性を見て私は困惑してしまう
とりあえず女性の背中を撫でていると
ドンッ
次は鈍い音が聞こえてきた
その音の方を向くと綺麗な服を着た男性が泣いているではないか
「アイラ!目が覚めたのか」
なんて事を言いながらその男性が駆け寄り、私の両肩を掴み左右に揺らす
泣き出す2人と記憶のない私、そして身体が左右に揺れ気持ち悪くなる
私はもう一度気を失ったみたいだ
(もう目覚めない方がいいんじゃ…?)
なんて事を気を失う前に考えた
はじめ恋愛で書いていましたが
段々恋愛っぽくないかな?って思って
載せ直してしまいました
読んで頂けたら幸いです