『本の虫』ですが何か?
初めて書かせてもらいます。
暇つぶしに読んであげても良くってよ!という方に読んでいただけると嬉しいです。
不定期更新でも大丈夫!という方大変有り難いです
――――『本の虫』それが私のあだ名だった。――――
桜田琴葉18歳。
まだ小さい時、両親が本を読むのを見ていて、自分も真似して親の本を開いて親に読んでと訴えて、両親は膝に座らせて読んでくれてらしいけど…私はすぐに飽きて別の事を仕出したらしい。
まぁ1歳の子供に推理小説とか読み聞かせてもわかるわけないから当然の反応だと思うけど。
度々絵本を買ってくれたので物心つく頃には色んな絵本が沢山あった。
絵本はどれも私にとって宝物で時間があれはずっと本を読んでいた。
年を重ねると読める文字が増え、読めるようになった本はジャンルを問わず貸りて読んだものだ。
小学校で委員会の活動が始まればいつも図書医員をやっていた。
本当は図書館の本を全て読みたかったけど、小学校は6年間しか通えないので制覇は出来なかったので大変悔しいと思ったものだ。
しかしそんな私の悔しさとは別に『本の虫桜田』と呼ばれていた。
そう呼ばれてもなんと答えれば良いのやら。
ただ当時の私もまだまだお子様だったので内心少しその呼ばれ方は誇らしかった…黒歴史である。
そんな私の外見は、機能性重視(と言うか読むのに支障がなければ何でもいい)と選んだ厚いレンズの極太黒縁眼鏡、髪の毛も邪魔にならなければ問題ないと適当に2つにくくっていた。
他は体形はあまり自己主張がない胸に(けしてぺたんこでは無い。)軽くくびれでいる腰、胸と同じく余り主張がないお尻。
まぁ身長も体重も平均のど真ん中。
良くもわるくも平凡。
髪は親方たまに切ってくれていたが、切ってくれている間も本を読もうとして眼鏡が無くて泣く泣く断念した。
それ位、私の優先度第1位は本を読む事だった。
授業は勿論教科書を読書。
授業のペースがとか知らない。
結果、一学期は教科書と問題集、問題集の回答を読破した。
二学期からは自分が借りてきた本を授業とは関係なくずっと読んでいた。
他の本を読んでいることが気に入らない先生も最終的には私を空気として扱っていた。
協調性がないとか三者面談で言われていたけど、親の横で三者面談中にも本を読んでいた私に親もただ苦笑いで受け流していた。
では成績はどうかと言われると…
教科書がある教科のテストに関してはほぼ満点だったので(応用問題集だけは間違える時もあったのでその時は満点ではなかった)まぁ悪くは無かった。
まぁ、そんなこんなで常に本と共に過ごし、そして就職先も本に関わる所に決まってこれからもそんな生活が続くと思っていました。
青信号で渡っていた筈なのにトラックに轢かれるまでは。
あぁ…もっと色んな本が読みたかったなぁ…
ぼちぼち書いていくので、気長にお付き合いよろしくお願いいたしますが