表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
その転生ちょっと待ったぁぁ!  作者: 葉山輝翔
第一章 『絶望の幕開け』
1/8

プロローグ1 『君に贈る鎮魂歌』

ーーああ、もうすぐ俺死ぬのかぁ。


真っ赤な炎に囲まれて俺はそう呟いた。



 熱さで身体中から汗がこれでもかと湧き出ている。息が出来ない。

これ程苦しい思いをするなら、いっそ早く死なせてくれと願う。


 ただ部屋に引き篭もってアニメを見ていただけなのに、何故こんな事に

なってんだ。俺がなにかしたのか。


 まあ大方想像はつく。この火事の原因は事故ではなく他者によるものだろう。

両親はどちらも出張で今家には自分しかいない、そして俺は部屋でアニメを見ていただけ。なので事故は決して起こらないはずだ。

 つまるところ、隣の家からの燃え移りか、最近近くにいるという噂の放火魔の仕業だろう。

我が家は木造建築の一軒家であり、かつ冬場で空気が乾燥していているので火の燃え移りが速くなり

不覚にも、アニメに集中していた俺は気づかなかったってところだろう。


まあ今はそんな事どうでもいい。もうなにも考えたく無い。



ーー熱い、熱い、熱い、熱い、熱い、熱い。



ーー苦しい、苦しい、苦しい、苦しい、苦しい。



こんなところで終わりたくない、まだやりたい事が沢山あったんだ。俺が死んだら父さんと母さん、なんて思うのかな。

だんだんと『熱さ』や『苦しさ』が和らいでくる感覚がある。



ーーまだ死にたくない



ーー誰か助け・・・



そうして俺こと、ハムラ・ユウキは命の灯火を消した。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ