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13.お人よし+バカ=ヒーロー

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俺は悪くない!

そう誰が何と言おうと俺は一切悪くない。

和也のふざけた態度は何だ!

本来ならば俺はあいつにとっての恩人のはずだろう。

突然女になるという超常現象に勝手に見舞われておきながらさも当然と言わんばかりに俺を巻き込んで訳の分からないままに手助けを強要される。

あいつはお貴族さまか?俺は奴隷か?断じて否である!

だいたい女になるってなんだ?訳が分からん!

大方あいつは超常的なバカだからそんな目に合うんだ。

これからあいつは修羅場だろうな、。

和也がいつも遊んでるようなガールフレンド達じゃ頼れないだろうし、和也の友達じゃ頼ったら助けるどころか逆に口説いてきそうだ、まさに貞操の危機になる。

「あいつどうするのかなあ?」

気づいたら一人ごとをつぶやいていた。

あんな奴助ける気はないしどうなっても知ったことじゃないけど少しだけ思ってしまった。

確かに喧嘩はしたがあの程度のことなら日常茶飯事だった。

売り言葉に買い言葉で思わずヒートアップしてしまった。

いつもなら一日たてばけろっとしていつも通りなのだが今日に限っては和也はだれかの助けが必要かもしれなかった。

そこまで考えて俺はぶんぶんと首を振って自分の考えを振り払った。

俺からは折れるのはいやだった。

俺は何も悪いことはしていないはずだ、困っているのがあいつなら悪いのもあいつだ。

いやしかしあいつが鼻水と涙をだらだら流しながら『俺が悪かったです。許してください。』と頼んでくるなら許さないこともない。

そうだ謝れば、なにも許さないことはないんだ!なのにあいつときたら意地を張りやがって!

くそっ!なんで俺がこんなに悩まなきゃならないんだよ!


「はあ、もう帰るか。」


いつまでも学校でダラダラしていても意味がない。

そう思ってとぼとぼと歩き出した俺の目の掲示板に貼ってある一枚の紙が目に入った。



『オカルト研究会』


それは同好会の勧誘ポスターだった。

そういえばこの学校にもそんなものがあった。

さらにそういえば俺の知り合いにも約一名オカルトじみた目にあっている奴がいる。

さらにさらにそういえば今はちょうど授業が終わった時間帯だ。

今行けばちょうどオカ研の活動中だろう。


行ってみるか?


いやまさかオカルトなんかで解決すると本気で思っているわけじゃない。

さらに言えば和也のアホのために俺がそこまでするいわれは何もないのだ。

いやしかしまああいつが泣きついてきたときの為に少し下調べをしておいたほうがいいかもしれない。

あくまでも念のためだあいつが誤ってこなかったら俺は本当に助けるつもりなどないのだから!

様々な言い訳を考えながら俺は結局あいつの為にあくせくと汗を流すことになるのか。

さてまた一働きするか!無駄働きにならないことをいのるぞ。



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