その転生の先にあるもの
どうして私が乙女ゲームの世界にいるの!? 思い出せ、私。そうだ、私は乙女ゲームが大好きな女子中学生だった。でも、ある日に私は学校の屋上から飛び降りた。それから、意識がなくなって……。
私は乙女ゲームのライバルキャラクターである悪役令嬢になっていた。つまりは私はこの世界でも死んでしまう運命にあるの? そんなのイヤだ! でも、私はいじめられっ子、つまりは悪役令嬢なんてガラじゃない。私は乙女ゲームのストーリーを思い出しながら男性たちのフラグをへし折っていく。あはは! 私はこの世界で第2の人生を歩むのだ!
時は流れて、この乙女ゲームの世界で私は年を重ねていった。気が付けば、私はしわくちゃのおばあちゃん。ベッドに横になって死を待っている。周りには愛しい家族たちが。可愛いものよね? 孫の笑顔。私は幸せな第2の人生を終えようとしている。
ふと思うのだ、私はこの世界では無事に生きてこれた。けれども、前世は飛び降り自殺だった。今ではわかる。もしも、あの時に飛び降りていなかったら? 私は私のままでいられたのだと。私はそろそろお迎えが来る。私は確かに生きていた。最初の人生も第2の人生も。でも、もうこれでサヨナラ。バイバイ、私の人生。
私は幸せな人でしたのでしょうか?
悪役令嬢の私は今、天国に行きます。
サヨナラ、みなさん。




