転生してセーブ&ロード冒険
序章 始まりの地編 作者バビロン
死んだ、死んだ、死んだ、死んだ、死んだ、死んだ、あの後魔獣に滅茶苦茶殺された。
だが、俺は何故か生きている、流石に身に付けている革の鎧やその下に着けている下着には死ぬ前に戻ってないが。これがやっぱ俺の能力か?
死んだら蘇りとか、ゲームするときのセーブ&ロードじゃね? 素直に嬉しいかというと。
微妙‼ なんだよ!死んでまた生き返ってまた死ぬとか言う永遠ループ。そろそろ魔獣に瞬殺されることすら毎度お馴染みになってきてるんだけど!?
いやぁー、もうさぁ。無理じゃね?マジで
というか、普通に考えてみても欲しい、革の鎧と
武器が村人達に支給された。で、戦った。戦いまくった。
ひでぇ。どんだけ死んでも向こうは待った無しで
襲い掛かってくる。もういやだよぉぉ、帰りたいよぉぉ。それでも問答無用でモンスターは此方を
凝視して襲い掛かってくる。
そんな泣き言を言っていると、リーブルから思念が飛んできた。
《マスター‼いつまで泣き言を言っているのですか!?マスタは確かにここ最近モンスター相手に
死にまくってますが、なんとかまだ心は折れてないでしょう?というか、私を使ってください!》
あぁ、確かによくよく考えてみるとここ最近で
魔獣討伐においてリーブルを使ったことすらなかった。リーブルがどの程度の力を持ったことすら
なかった。いやぁ不覚。ってことでもう一回行こう。今度こそ。
━━━━━━洞窟内━━━━━━━━
来てしまった。来てしまったな。うん、取り敢えず。俺は左手をかざして丸い球体に『セーブ 』すると言った。
するとソレはまるで此方を待っていたかのように
ゆっくりと近づき、だんだん速度を上げ、此方に
襲い掛かってくる。
そして、リーブルの力を提示するために俺はこう叫んだ。
゛雷斬撃‼ ゛(イナズマスラッシュ)とするとどうだろう俺の目の前にいたモンスターは凄まじい悲鳴と共に、リーブルの斬撃の威力で綺麗に消し飛んだのだった。