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第8話 強風ところにより落下

さてさて、俺が『風車』に入って2週間がたった。


ホントにキツかった。とりあえず師匠に、風の使い方を教わるも


「実践が一番だな。」


とか言うから剣無しで風の力だけで敵を倒してこいとか言うし、その倒す敵のノルマも

1日100匹いってこいとか言うんだぜ。

疲れで死ぬ。

さらに、


「お前、剣も使うんだろ、ならカタエに教えてもらえよ。」


とか言っちゃうからさカタエさんに教えてくれと言わざるを得ない状況になっちゃってさ、教えてもらうことにはなったんだけどさ、ラウガから貰った魔法のグローブを外して剣を使って、カタエさんと打ち合いですよ。カミロウさんが見てるから多少の怪我なら大丈夫とか言って、もう、全身痛かった、あの人容赦ない。


まあでもこんな鬼畜な皆さんのお陰で色んなことはできるようにはなってきた。

敵も風だけで倒せるようになってきたし、

剣もカタエさんに


「うん、リュウトは筋がいいですね、まともになってきていますね。」


って言われちゃったもんね。やったね。

んで、今日は師匠が新しい技を教えてくれるらしい。どんな技だろうか


***************************************


「おーし、お前に俺の新しい技を授けるぜ。

今回の技は前の技とは違って超カッコイイからな、しっかり覚えろよ。」


「はい、分かりました。本当にカッコイイんですね。」


カッコイイ技とかはテンション上がる。

だが、あまり名前には期待しない。


「ああ、超カッコイイぜ、

その名も『超・身体能力上げ』だ!!」


ほらな、名前がそのまんまだろ。

この師匠はネーミングセンスが全くない。

風だけで敵を倒せるようになったといったが、その時教えられた技名は『風力敵倒し』

だった。

この人はそれをカッコイイと言うんだぜ。

センスないだろ。

まっ、技名は自分で考えるとして、技の内容を聞かないといけない。


「で、師匠それはどういった技なんですか?」


「そう慌てるな、とりあえず見てろ。

ハァッ」


師匠の周りに風がおこり、体に風がまとわりつく。


「これが『超・身体能力上げ』だ。

これは、自らに風を纏わせ、風の力を使い

自分の身体能力を大幅に上げる技だ。

ほら、このように、よっと、」


技について説明すると師匠は突然ジャンプをした。


...驚いた、比べるものが周りにないから分からないがは10m飛んでいた。


「どうだ、凄いだろ!この技はな俺が3ヵ月かかって出来た技だ。リュウト、お前に習得出来るか?」


師匠は勝ち誇った様な顔で俺に聞いてくる。

いわゆるドヤ顔だ。

またか、この師匠は。なんか俺に技を教える時に対抗意識を燃やしてくる。

技を教えたいのか教えたくないのか分からない。何なんだよもう、

でも、ここでやらなかったらなんか負けた感じで悔しい。俺はコミュ症だがやられたらやり返すタイプなんだよ。

とゆうことで、とりあえずイメージだ。

師匠は風を体に纏わせるとか言ってたな。

暴走しないかな?

風を纏うイメージ、、、、、

ヒュウゥゥゥゥウウと自分の周りに風が吹く。

この風を纏う。ん?纏うってどんな感じだ?

イメージがわかない。なんだろ、全身タイツを着る感じか?

なんかダサいな、でもやってみる。

すると風は俺の体の一部になったかのように

薄く、されど強く自分の体にまとわりついていた。

試しに飛んでみる。ビュン、と体は上にいき気づいたら空中にいた。


「...出来た。師匠出来ました!」


空中で叫び、この喜びを師匠に伝えると、


「チッ、なんだよもう出来たのかよ、」


あー、師匠怒ってらっしゃる。怖いなー。

ソウダヨネー、この技作るのに3ヶ月かかったって言ってたもんねー。1発で成功とかそりゃ、キレるわ。

師匠の怒った顔を見ていると、ふと、大変なことに気がついた。

あれ、これよく見たらさ落ちたら死ぬんじゃね、着地の仕方とか知らないよ俺、

てゆうか、いま落ちてる最中だよ!

地面が迫ってくる。

ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ、

ああ、俺はここで死ぬのか?やっと風を操れるようになったのに、死にたくない!

そう思っていたが俺はドゴォォォォオンと音を立て、地面にぶつかった。


「あれ、死んでない?」


俺は死んでいなかった、それだけじゃなく、

傷も打僕と擦り傷といった軽い怪我だけだった。


「そんくらいじゃ、死なねぇよ。

この『超・身体能力上げ』はな、風の力で防御することも出来るんだぜ。」


この技はすごい技だった。身体能力を上げるだけではなく防御することも出来るなんて。

凄い技を教えてもらったな。


「だがよ、リュウトよ、おめぇ、着地がまだまだだな、風の纏の速さも遅ぇな、完成度が低い。ふっ、まだ俺の方が上だぜ。」


おいおい、いつから勝負をしてるんだよ、一般のコミュ症が冒険者の師匠に勝てるわけがないじゃないか、何を言ってるんだよ全く、


「はぁ、そうですか、ではどうすればいいですか?」


「おお、そうか、そうか、知りたいか

よしよし、教えてやるよ、俺を盛大に尊敬しろよ。」


「あ〜、分かりました。尊敬してます、してますから、なので教えてください。」


なんかめんどくさいから、適当に答える。

戦闘する時はカッコイイんだけどなー、それ以外はあんまりカッコよくはない。


「まずはな、、、、」


さあ、修行の時間だ。死なない程度に頑張ります!


**********************************************************


つ、疲れたー。やっと、今日の分の師匠とカタエさんとの修行が終わった。

あー、死ぬかと思った。


師匠との修行は何とかなったけど、その後のカタエさんの修行はまじで死ぬ。

少し動きが良くなってきたからって難易度をめっちゃ上げるなんて、

打ち合いのスピードを3倍くらいに上げてきましたよ。

某太鼓ゲームでカンタンがクリア出来たから、次は鬼だな、って感じ。

なっ、ムリだろ?


しかし、剣は上達している実感がわかないな。

風は技を覚えることで何とか上達しているかんはある。暴走もないし。

強くはなってんだろうけどなー、イマイチなー、分からん。

今日はもう寝るかー、疲れたし、明日も死なないように頑張ります。

おやすみなさい。







リュウト君の修行は苦しいものですよ。


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