第3話 VS受付嬢〜冒険者へ〜
だんだん考えていきます。
ここか、ギルドというものは
うむ、大きいな。金持ちの豪邸のような広さだな
てゆうか、こんなに大きくする必要あるのか?
まぁ、とりあえず冒険者というものにならないと生活が厳しそうなので、ならなければならないんだが、受付どうしよう、なんて言おう、
多分受付の人がいるよねー、
いや、でも、ワンチャン人と話さないパターンがあるかもしれない、そうだよきっとそのパターンのギルドだよ、よし、OK入ろう、
俺はギルド内に入る、
はい、詰んだー、詰みましたー、
俺の異世界生活オワター、
にこやかに笑っている綺麗なお姉さんがこっち見てるもん、しかも、もうなんか帰りずらい雰囲気だし、もうだめだ
いや、落ち着け、俺、落ち着けば何とかなるさ、
そうだよ落ち着いて、「ギルドに入りたいんですけど」と言えば大丈夫だよ、よしOK、決まった、これでいこう、でも、挨拶は大事だよな、やっぱり会話の基本は挨拶からって本に書いてあったからな、挨拶して、ギルドについて聞く、これでいいんだ。よし、行くぞ!
「こんにゅちば」
あっ、終わった、ここで噛むとかもう笑うしか無い、恐る恐るお姉さんを見ると、にこやかな笑顔を崩さずに、
「はい、こんにちは、ギルド加入の受付ですか?」
と返してくれた。神や、ここのギルドの人、神や、なんかもう失敗を恐れてた自分が情けなくなってくるよ、まぁ、もう失敗したんだけどね、
そう思いつつ俺も返事をする。
「あっ、はい、そうです。」
「そうですか、ギルドについての説明は入りますか?」
「お願いします。」
「では、説明させていただきます。ギルドは、全部で4つに分けられます。
まず、商業ギルド、ここでは物の売買などをしている、いわゆる商人を育てるギルドとなっております。
次に、傭兵ギルドです。ここでは、依頼人の護衛などを仕事としている人を派遣するギルドです。
最後に、冒険者ギルドです。ここでは、仕事の仲介、報酬の受け取りを、やります。」
三つもギルドがあるのか、まぁ、冒険者ギルドにするんだけどな、
「続きまして、ランクについて説明させていただきます。ギルドに所属するものはランク分けされます。商業ギルド、傭兵ギルドは、A~Cの三段階、冒険者ギルドは、SS~Fまでの8段階になります。
ランク昇格につきましては、商業ギルドと、傭兵ギルドでは、仕事の功績によってランクが決められます。
冒険者ギルドでは、A~Fまでは、月に1度開催される昇格クエストを行い、条件を、満たされましたら、ランクが、上がるようになっております。S、SSランクにつきましては、著しい功績を、上げた冒険者にのみ、ギルド長から、任命されます。昇格クエストの日時については、クエストボードにてお知らせ致します。」
S、SSランクは別格ってことか、まぁ、金が稼げればどうでもいいんだがな、
「依頼につきましては、自分のランク以上のものは受けれませんのでご了承ください。
これでギルドについての説明は終わりです。何か分からないことはありますか?」
依頼の受け方とか、報酬の受け取り方とかが、分からないのだが、聞くのもなんか怖いので、そこら辺は成り行きに任せるとしようか、
「大丈夫ッス、ありません。」
お姉さんは、週刊誌くらいの大きさの、中心に魔法陣が描かれている金色の箱を取り出して、
「ではここに、手をおき、自分の名前を言ってください。名前を言ったあとに、入りたいギルドを言ってください。」
ワォ、まさかの音声認識だと、スゲー、字書けないから、ビビってたけど、音声使うとはやりおるな、
「風神 龍飛 冒険者ギルド」
俺は手をおき、自分の名前を言う、なんか、見られながら自分の名前を言うのって緊張するね!
すると、金色の箱から、一枚のカードが出てきた。
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カザカミ リュウト 男
冒険者ランク F
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おお、いい感じだ、これで俺も冒険者だぜ!
「冒険者登録お疲れ様です。冒険者カードは、
紛失しても再発行が可能です。では、冒険者、
カザカミ様、どうかよい冒険を」
お姉さんはお辞儀をして俺を見送った。
これで俺は冒険者の第一歩を踏み出した。
これで龍飛君も冒険者になりました。
冒険者編をお楽しみください。