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第25話 サイジョウ サツキ

今回は賢者さんの話です。


私の名前は西条 皐月と言います。今、賢者と呼ばれてます。何故こうなったか少し、お話しましょうか。


少し前まで、私は女子高生でした。

少し出来が悪かったです。どんなに努力しても勉強は結果がでず、いつも父には怒られていました。


「なんでお前はこんなに出来が悪いんだ!」


もう、ウンザリでした。いつもいつも勉強で、私も花の女子高生です。友達と遊びたかったんですよ。こんな生活おさらばしたいと思いました。私はなんでこんなことをしてるんだろうと、もうこんな家、出ていってやろうと思ったんです。

その時です、私に変な手紙が来たのは。


『西条 皐月 様 当選おめでとうございます。』


何でしょう?これ?私は特に何かに応募した覚えも無いのです。なのに何故手紙が?正直不気味でした。でも不思議とこれを開ければ何故か今を変えれる気がしたのです。なので私はこの手紙をあけました。


『この度はご応募していただきありがとうございました。あなた様は、見事10人に選ばれました。

ご当選を祝しまして、あなたを異世界に、ご招待しま〜す!!』


はて、どういうことでしょうか?てか、私は応募なんてしてないのですよ。


そう思った瞬間です。辺りが光で包まれたのです。


「わっ、わわわ!!」


そりゃもう、驚きましたよ!目をあけたら私の家ではない別の場所にいたんですから、どこでしょうねここ?

なんか豪華な部屋にいるんですよ。大きなシャンデリアがあってですね、大きな柱が何本もある訳ですよ。そしてですね、目の前には豪華な椅子、玉座って言うんですか?そこにですね王冠を被ったおじさんがいるんですよ。ねっ?日本じゃないでしょ?

私がえっ?えっ、て戸惑ってると椅子に座ったおじさんが話し始めたんです。


「おお!遂に神の使者がご降臨なされた。この方が我らの脅威を救ってくださるのか!」


なんか変なことを言い出したんですよ。より一層私の疑問は増えるんです。神の使者?脅威を救う?私がそんなんな分けないじゃないですか、何かの間違いです。


「お名前を、お名前を教えてはくれませんか?」


「西条 、、皐月です。」


おっと、思わず答えてしまいました。


「おお!サイジョウ サツキ 様ですね!素晴らしいお名前です。」


様って、なんかこそばゆいですね。私はそんな、様なんてつけられるほどの人間では無いですのに、


「失礼ながら神の力を見せては貰えないでしょうか?」


はへ?神の力?神の力って、何でしょうね?どういうものなのでしょうか?でっかい炎とか出せたりするんでしょうかね?てか、私がそんなん使える分けないじゃないですか!

するとですね、私の頭の中になにか浮かんでくるんですよ、なんか、それを唱えろって言ってる気がするんですよ。えっ?誰が?ってそんなん知りませんよ、神様じゃないでしょうか?とりあえずそれを唱えてみることにしました。


「《鳳凰豪火フェニックスフレイム》」


すると、鳥の形をした炎がこの豪華な部屋の中を飛び回りました。何ですか、これ?私が出したんですかね?しかもなんですか、フェニックスフレイムって厨二病ですね、これ、とても恥ずかしいですよ。

とか思ってると周りの人が


「おお!」

「これが、、神の使者の力、」

「す、素晴らしい、見たことない魔術だ。」


なんか超、絶賛してるんですよ。これは気分が良いですね。すると、また椅子のおじさんが話すわけですよ。


「いやー、素晴らしい!流石は神の使者と、いったところですな。その力を見こんで頼みがあります。どうか、我が国を脅威から救っては貰えませんか?」


「脅威?ですか、」


よく分かんなくて、私、聞いちゃいましたよ、だってよく分かんないじゃないですか、脅威ですよ、ざっくりしすぎですよ、


「そう、脅威です。この国は魔将グラウ・ザガールに支配されているのです。それを打ち倒す勇者と神の使者がこの国に訪れるだろうと、予言があったのです。そして今日、神の使者であるあなた様がご降臨なされたのです!」


「は、はぁ、」


えーと、話がよく分かりませんね、魔将?それを倒す勇者と神の使者?ホントによく分かりませんね、てゆうか、私そんなんじゃありませんし、はっ!まさか、あの変な手紙に関係してるんでしょうか?


「よし、お前達、サイジョウ様にお部屋をご用意して差し上げろ!」


おお?なんかお部屋を貰っちゃちましたよ。何ですかね、ホントに頭がこんがらがってきましたよ。


「どうぞ、こちらへ、この部屋は自由にお使い下さい。何かあればこのベルで私たちにお申し付けください。」


すごいですね。生メイドさんですよ。始めてみました。しかも何ですかこの高級そうなこのお部屋は。絶対に私には合わない気がするんですがね、ベットだってほら、上に屋根みたいなのが付いていますし、めっちゃフカフカですし、ヤバイ、眠たくなってきました。とりあえず今は寝ますかね、おやすみなさい。



はっ!ここは?見慣れない天井?ですね。えっーと私はどうしてここに?......はっ!そうです。確か変な手紙を開けて、でっかい炎をだしてここに来たんですね。はい、理解しました。しかし、何か説明的なものはないんですかね?これは俗に言う異世界召喚という奴なんでしょうが、うーん、よく分かりませんね。


私が悩んでいると近くにまた手紙があるんですよ。そりゃ、気になりますよ。開けちゃいました。そしたらそこにはですね、


『背景 西条 皐月 様、


いきなりの事で戸惑っていると思いますが少しこの世界について説明させていただきます。この世界はあなたがいた世界とは別の場所にあるものです。言語につきましては、あなたに選別として、プレゼントした加護の効果により、通じるようになっておりますので、ご安心を。


続きまして、あなたに付与した加護についての説明です。あなたに付与した加護の名前は『言語の加護』と『魔法王の加護』です。


『言語の加護』は、あらゆる言語が分かり、こちらの言葉も伝えることが出来る、異世界転移者限定の加護になります。

そして、『魔法王の加護』は、あらゆる魔術を無詠唱で使用可能であり、魔術の創作が出来ます。作り方は頭に思い浮かべるだけとなっておりますので、お気軽にご利用ください。


〜〜〜


この世界について分かったでしょうか?

この世界でファンタジーライフを楽しんで頂けたら恐縮です。では、頑張ってください。

神 ヴアラスより』


ほほう、私はホントに神様の使いだった訳ですね。なんか少し嬉しいですね。それとさっきの大きな炎の鳥は私の魔法だったわけですね。すごいですね、私、なんか魔法使いになれちゃったみたいです。しかもあらゆる魔法が無詠唱で使えるらしいです。ということは普通の魔法使いさんは詠唱が必要なんですね。

しかし、ファンタジーライフですか、ワクワクしてきましたね!よし、私はこの世界で楽しむぞ!


数ヵ月後


いやー、随分とこの生活にも慣れてきました。使える魔術もかなり増えましたからね、あれから努力しましたよ。沢山本を読んで片っ端から魔術を試して、色々作って、色んな魔物と戦って、この数週間かなり充実していましたね。元いた世界とは大違いです。私が今住んでいる城では美味しいご飯も出るし、私の好きなようにしても怒られないのが良いですね。神の使いさまさまです!しかし、この国の脅威?とはいつくるのでしょうか?私はそれを救うためにここにいるんてますよね、勇者とやらが来てからでしょうか?でも、今なら誰にも負ける気がしませんよ!


と私が貰った自室で待っているとメイドさんが私を呼びにに来ました。


「失礼します。王が呼んでいます。」


王様が?私に?何のようですかね?とりあえず行ってみますか。


私が王室に行ってみるとそこには1人の銀髪の男性がいました。はて?誰でしょうね、こんな人この城では見なかったんですがね、


「おお、来ましたか、サイジョウ様!」

「はい、いらっしゃいましたが、何か御用ですか?」

「はい、実はこの方が遂に我が国に、やって来ました。」


この方?この銀髪さんですかね?


「どうも、お初にお目にかかります賢者様。ギルド・ブレイブと言います。勇者をやっております。」


遂に勇者さん降臨ですか、あと賢者って私のことでしょうか?あとどんなようで来たんですかね?脅威とかを排除するためですかね?


「どうも、西条 皐月と言います。魔術師をやってます。で、勇者さんが何用で?」

「はい、それはこの国を脅かしている魔将グラウ・ザガールの討伐の為です。」


当たってましたね。遂に戦う時が来たんですね、なんか怖いですね。


「そうなのです。この勇者様は我らが天敵、魔将を倒すために我が国を訪れてくださいました。そこでです、サイジョウ様もお力をお貸しください。」

「はい、元からそのつもりでここにいるのですから当たり前ですよ。」


たくさんのことをやってもらいましたしね、恩返ししない訳にはいかないと思うんですよ。それに、何だか私の実力を強い人で試してみたかったんです!


「そう言っていただけると国も安泰ですな!ハッハッハー」

「ありがとうございます、サイジョウ様、お力をお貸ししてくださるなんて、」

「それで、勇者殿、いつ出発なさるのでしょうか?」

「二日後には出ようと思います。」


結構急ですね、まぁ大丈夫ですね、なんかテンション上がってきましたし、


「そうですか、では勇者殿はそれまで自由にこの城をお使い下さい。あと、必要なものがあるならメイドや、執事にお申し付けください。こちらで準備致しますので。」

「ご協力、感謝致します、」

「いえ、私どもでは魔将を倒せませんからな、これ位のサポートは当然ですぞ。」


今思ったんですが、この王様なかなか腰が低いですね、もっと偉そうなのを想像してましたが、かなり優しい人ですね。


「では、失礼します。」


て、勇者さんは礼をして去ってきました。

さて、私も準備とかしますかね、これから戦うわけですし、それなりのものは必要ですからね!ふふふ、なんか楽しくなってきましたよ!




さてさてさて、遂に出発の日ですよ!ドキドキしますね、ああ、速く色んな魔法を撃ちたいです!


「では、王様、行ってまいります!」

「うむ、必ず勝って来てくださいね!」


王と勇者さんが簡単に出発の挨拶を済ませ、城の外に出ます。そこにはたくさんの人他たちがいますね、すごいですね!これが、勇者の力ですか。


「すごい人だね、これが、あたしらを応援してる民ってとこかい。」

「さすがは、勇者と言ったところだな。」


この人たちは私達のお仲間の、ゴロウさんとルルクさんです。この2人は勇者さんが見つけてきたこの国で最も強い人だそうです。本当に強そうですねー、


「よし、行こう、」


勇者さんが声をかけ、ゆるりと馬を歩かせます。これからパレードなのです。皆さんに応援してもらうのです。

私たちが歩くだけでワーと歓声が上がります。すごい人気ですね。もはやアイドルですね、勇者様ーとか賢者様ーとか聞こえますね。これだけの人に見られるとなかなか恥ずかしいですね。


さて、パレードも終わり、いよいよ魔将の元へ向かいます。


「これから強い敵の元へ向かう。だが、僕達の強さなら絶対に負けない!顔をあわせて日が浅いが、連携はバッチリだ。」

「そうさね、あたしらならどんな敵が来ようと負けはしないさね。」

「ふっ、そうだな」

「皆さん!頑張りましょう!」


そうなのです、この2日の間に一応私たちの力の確認と、連携をしたのです。


「さぁ!出発だ!」


私達はその一言で馬を走らせます。馬ってすごいですよね。乗ると結構心地いいですね。とっても速かったです。風を切る感じが良いですね。なんか特殊な馬なんでしょうか?私達は夜でも走り続けましたよ。危ないという人もいるんですが私の創作魔術で暗い道でも安全に進めるんです!


「さすがは賢者様ってとこさね、こんな魔術、あたしは見たことないよ」

「はい、これは私のオリジナル魔術で、『レッドノーズ』って言います。」


『レッドノーズ』は私が赤鼻のトナカイをイメージして作ってみました。道が暗いですからね、お鼻で照らしましょう!


しばらくの旅を終えて、私達はなんか禍々しい城に着いたのです。途中は休憩したり、しましたけど結構早くにつくことが出来ました。


「やっと着いた。ここがグラウ・ザガールの城、ここからは敵地です。気を引き締めていきましょう。」

「了解した。」

「わかったよ」

「OKです」


皆さんがそれぞれ返事をして戦闘態勢に移ります。


「では、行くぞ!」


私たちの戦いが始まったのです。

面白かったらブクマ、評価お願いします。

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