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第23話 賢者を探せ!

だいたい8日間で更新みたいになってきました。そんな感じで宜しくです。


「やっとか、ここに賢者がいるのか、、、」


“いやー、ここまで長かったねー、色んなことが起こったよ、でもボクはなかなか楽しかったと思うよ。”


ああ、ホントに色んな敵と戦ったよ、そのおかげで更に強くなれたけどな、


“だね!貴重な体験だったよ、”


よし、賢者とやらをを探そうぜ、そいつに会わなきゃここに来た意味が無いしな、


俺達はやっと魔法国家に着くことが出来た。

ここは魔法国家「マジア・ナシオン」魔術師が集まる国と言われている。国のほとんどの動力を魔法でまかなっているため魔法国家と呼ばれているのだ。魔道具を買いに来る人や、魔術師を探しに来る人たちがここにやって来る。


“しかし、カエデさんは色々お世話になったねー、さらにまさかの家に泊めてくれるのは驚いたよ、”


ああ、感謝しかないぜ、なんかイメージ的に貴族ってあくどい事を考えていて、ドロドロしてると思ってたけどあんな優しい人がいるなんてな、ほんと、助けて良かったわ、


“やっぱりいいことをするとは自分にかえってくるんだね、”


よし、賢者について知らなきゃだし、とりあえず色んなところへ行ってみるかー、


“聞き込みだね!頑張ろう!”


おいおい、何を勘違いしてるんだ?聞き込み?俺がそんなことをする訳ないだろ!盗み聞きだ!


“なんか前にもこんなことが、あったような、、、?”


とゆうことでゆくぞ!ノア、


“はぁ分かったよ、もう突っ込まないよ、、、”


俺はフードを被り『陰』を発動させ、聞き込み (盗み聞き)を開始する。


*******************************************


「はぁーーーー」

俺はベンチに座りながら大きなため息を吐いた。


“やっぱり、ちゃんと聞かないとダメだよ!全然いい情報が手に入らなかったじゃないか!”


まあそう怒るなよ、でも、今のままじゃ厳しいなー、ここに賢者がいることしか分かってねぇよ、どうしよ、


“だから、ちゃんと聞かないとダメなんだって、ほら勇気をだして!”


無理無理、そんなん俺に出来るわけがないだろう?何を言ってるんだ、全くもう、


“それだから賢者について分かってないんじゃないか!もう、ほらほら、そこの人に聞いてみなよ”


えぇ、キツイって、ほらなんか怖そうじゃん、ヒゲもめっさ生えてるしさ、いくなら別の人にしようぜ、


“あっ!言ったね、別の人ならいくんだね?優しそうな人ならいいんだね?”


くっ、墓穴を掘ったか、分かったよ、いけばいいんだろ!いかなきゃイベントは起きないんだろ!


“そうだよ、初めからそうすれば良かったんだよ、もう、無駄な時間過ごしちゃったじゃないか。”

おいおい、この世に無駄なんてないんだぜ、再利用してこうぜ、出来なかったら焼却で


“最後廃棄しちゃってるじゃないか、、、”

細かいところは気にするな、そんなことより

、誰がイベント発生のキーマンなんだ?


“ボクが知ってるわけないじゃないか、リュウが決めるんでしょ、ほら、あそこにいる兵士っぽい人にでも聞いてみたら?”

あー?どの兵士だよ、ここら辺、兵士いっぱいいるぞ、あれ?なんか多くね?


俺が見た方向には数10人の兵士達が何やら話しながら、何かの作業をしている。


“なんだろ、何かあるのかな?”

さぁ?祭りでもやるからその準備とかじゃね?なんか人も多い気がするし、


“そうなのかな?でもそんな気がするねー”

ほら、だから兵士の人に聞くのはやめとこう、仕事の邪魔になってしまうからな、よし、帰ろう!うん、それがいい、


“リュウはどんだけ人と話すのが苦手なんだよ、でも、リュウがぐずってたからもう夜になっちゃったよ、”

おい待て、ぐずってたってなんだよ、俺はおもちゃを買ってもらえなかった子供か、


“ははは、いいたとえじゃないか、リュウはまだまだ子供だねー”

おいおい、俺は素晴らしい大人だぜ、めっちゃ空気読めるし、てか空気になれるし、他人にちゃんと気も使えるからな、


“いや、全部似たようなものだから、てか途中変なの混ざってたよ、空気になれるって、それは大人、、なのか?”

まぁまぁ、いいじゃないか、とりあえずカエデさんの家に行こうぜ


“そうだね、賢者また明日探そうか、今日は結構疲れたよ”


******************************************


カエデさんの家は貴族の家だけあって、かなりデカかった。噴水や巨大なお花畑などがあり、廊下には鎧が飾られており、部屋も沢山あった。


「すげーなー、これは迷いそうだぜ、」

“ボク、こんなにでかい家に入ったのってはじめてだよ!凄いよ、ほらみて!シャンデリアだよ!キラキラしてるよ”


ノアはいつになくはしゃいでいた。


「お食事のご用意が出来ました。どうぞこちらへ」


部屋の中を観察していると執事的な人が俺らを食事に呼びに来た。


食堂に向かうとそこには今日はクリスマスと誕生日なのか?と、思うほどの普段は食べられないような豪華な食事が用意されていた。


すげぇ、豪華過ぎるぜ、ああ、どうしよう、俺、食事のマナーとかあんま知らねえよ、どうしよう、助けてよノアえもん!


“しょうがないなーリュウトくんは、って、誰がノアえもんだよ!もう、ボクは未来から来た猫型ロボットじゃないよ、あと、ボクもマナーは知らないよ、”


くそっ、打つ手なしか、仕方ないここはそれっぽい仕草で誤魔化すか、


慣れていないフォークとナイフを使い食事をする。箸で食いてぇなーとか思いながら美味しいものをどんどん食べていく。


うぉ!めっちゃ上手いぞ、やべぇこんなん食べたの初めてだわ、

“いいなー、ずるいなーボクも食べたいよー”


ハッハッハー、どんまいとしか言いようが無いなー、魔将さんなんかに挑むからだよ

“ううー、だってさ魔将だよ!魔将なんか倒したくなっちゃうじゃん、ほら、なんか分からない?”


まぁ分からんでもないが、しかしノアさんや、前々から思ってたんだが、ノアさん結構ゲームとかラノベとか好きだろ、

“まぁねー、多分好きじゃなかったらここまでこの世界でテンション高くないよー”


それもそうだな、俺も結構心踊ったし、加護とかいう特殊能力はかなり気に入ったしな、


俺がノアと話しているとカエデさんが


「そういえば今日カザカミ様は何をなされていたのですか?」


と話しかけてくる。


「あー、ええと、ちょっと賢者という人を探してましてね、」

「まぁ、賢者様をお探しになっていらしたのですね、それならば言ってくだされば良かったですのに、今日ワタクシは賢者様にあっていましたのよ、」


えっ、マジで、最悪じゃん、俺の今までの努力は何だったの?無駄だったのか、

“無駄はないんじゃなかったの?”


前言撤回だ!


「でも残念ですわね、明日賢者様は何でも魔将退治にお出かけになるとか、」

「魔将退治!!!」

「はい、この魔法国家の西側にそびえ立つザガール城にいる魔将グラウ・ザガールを勇者と共に倒しに行くそうです。」


ちょっと待て、グラウ・ザガールって、この呪いのやつだよな、かなり強いっていう、

“うん、ボクが負けたやつだよ、”


まさかのこんな所にいるとはねー、どうしよ、やばくね、帰ってくるのを待つ?いや、それだと時間が無くなる可能性がある、

いやでもその勇者一行とかいう奴らが魔将を倒してくれたら俺らの呪いも解ける、しかし、他の人に俺の命を預けるのもイヤだ、

よし!明日その勇者一行を追おう。


“明日、いくんだね?”

ああ、行くしかねぇだろ、道中で呪いを解いてもらえたらそれでよし、解いてもらえなかったら俺らで魔将を倒す!しかねぇだろ


“奴はすごく強いよ、”

でもやるしかねぇんだ。大丈夫だ、知ってるか?異世界転移者って、強いんだぜ、


“うん、知ってる。ピンチだと思ったらちゃんと逃げてね”

分かってる。そん時は脅してでも呪いを解いてもらうさ


“そっか、じゃあ明日出発だね!”


ノアと話し、俺は覚悟を決める。ここまで来たからには絶対に呪いを解いてやる。


「そういえば明日は勇者様方の出発式を大々的に行うそうですよ。見に行かれたらどうですか?」


出発式か、勇者一行の顔を知るためにも行っとくべきかな、あー、あと馬借りれるかな、


「あっ、あのすみません、明日から少し遠出でのクエストに、ですねい、行く予定なのですが、あの、その時に馬が必要なので、か、貸していただけ無いでしょうか?」


「まぁ!クエストに行かれるのですか、馬は喜んでお貸しいたしますわ、それにしてもカザカミ様はすごいお方ですね、また冒険に出かけるなんて!」


「いえいえ、それが仕事ですので、」

「そうですか、お気をつけて行ってらしてね、そうだ!帰ったらまた冒険のお話をお聞かせください!」

「分かりました。必ずしますよ」

“これ、若干帰ってこれないフラグが立ってない?大丈夫?”


細かいところは気にするな!フラグ回収しなければいい話だ。ほら、今までだってさフラグ立ってたけど全部へし折ったし大丈夫だよ!


******************************************


俺らは用意された部屋で明日の準備をする。装備の点検をして、いつも入れている保存食の確認、借りた地図にてルートを確認する。


さぁ、いよいよ大詰めになってきたぞ!呪いを解いて、ハッピーエンドルートを通るんだ!

“そうだね!バッドエンドルートは絶対に回避しよう!”

ああ、俺は生きるぞ、絶対に、


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