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第21話 船に揺られて意外なものが!?

少し遅くなった&短めです。最近ちょっと忙しかったので、ご了承ください。


今俺達は海の上にいる。潮風が吹き、カモメらしき鳥が鳴いている。あと俺の剣も、、


“うえっぷ、うう、吐きそう”


本当に気持ち悪くなるんだな、なんでだ?


“知らないよ!ボクが聞きたいくらいだよ、うう、”


まぁまぁそう怒るなって、ほら見ろよ海とか綺麗だぜ、


“見てる余裕なんて無いよー、気持ち悪いよー”

しかし吐く時ってどうやって吐くんだ?


“普通に吐くんじゃない?よく分からないけど、うっぷ、”


普段戦ってる時とかは酔わないのか?


“うん、そこら辺は、大丈夫なんだけど、なんか船に揺られてると気持ち悪くなってきて、もう、ヤバイ、”


お前はゆっくり休んどけ、

さて、俺は何をしようか、もう海見るのは飽きてきたしなー、さてさてさーて、どうしませう、、、


俺がそう考えていると叫び声が聞こえる。


「おい!海賊「プルポ・オクト」が出だぞー、気をつけろー」


えっ?海賊!リアル海賊?風を感じてウィーゴーしちゃう感じですか!ロボとか骸骨とかトナカイとかいるのかなー、まっ、絶対にいないと思うが、まぁ気になるし見に行ってみよう!


俺が海の方を見にいくと遠くに大きな黒い旗を掲げている船を見つけた。


ほほーアレが海賊ですかー、でかい船に乗ってますなー、襲ってきたらどうすんだろ、逃げるのかな?


とか考えてると何だか海賊船がこっちに向かってきている気がする。気のせいか?いや、気のせいじゃないなこれ、すごい速さでこっちに来るよ、どうすんのこれ、


「緊急依頼!緊急依頼!海賊船が迫ってきてます!冒険の皆さんは戦闘準備に入ってください!見事海賊共を退けたあかつきには報酬を出させていただきます!」


とこんな感じのアナウンスが入った瞬間船に乗っていた猛者達が


『うぉぉぉぉぉぉおおおお!!!!』


とか雄叫び上げて戦闘準備に入る訳ですよ、仕方なく俺も戦闘準備に入るんだけどさ、でもさこれってさ、船攻撃されたら終わりじゃね?

とか何とか考えてると海賊がスグそこまで迫ってきていた。相手の海賊船には立派な大砲がついていて、ついていて、ついていて?、、、ついてない!?えっ、なんで海賊船とかって大砲があるもんじゃないの?それで攻撃するんじゃないの?うーむ、分からん、何でなんだ?とりあえず戦うかー、


何故大砲がついていないのか、疑問に思いつつ風を纏い戦闘態勢に入る。海賊達はこっちの船にロープを何本も投げてこっちの船にうつってくる。そこから30人ほどの海賊が入ってきた。俺らはそれを相手にする。カキンッ、カキンッ、と剣と剣がぶつかる音や、「ぐぇっ」とかいった海賊達の叫び声が聞こえてくる。この船に乗っていた冒険者達は金貨2枚は稼げるような人の集まりだ、そこらの海賊何かに負けるような奴らじゃない。

と海賊の数が1桁位にはなった時、海賊船から大きな声が聞こえる。


「俺様はーー、この大海賊、「プルポ・オクト」の船長の「ドラブカ」様だ!冒険者共、死にたいやつから前に出なー、全員葬ってやるぜー!」


死にたい奴らから前にでろって、セリフ1度は言ってみたいよなー、てか、こいつが船長か、強そうだな、

とか考えてると誰かが声を上げる。


「なっ!お前があの有名な賞金首の「ドラブカ」なのか!、」


「ドラブカだと!?あの残虐非道と恐れられた!?」


そんなに有名なの?この人、猛者たち、もう少し頑張れよ、お前なら勝てるぞー、


“うっぷ、リュウは、、名乗り出たりとか、うう、しないの、おぇ、”


馬鹿言え、コミュ症陰キャラがこんな所で目立ってみろ、なんでお前なんだよって、目で見られるのが落ちだ、だから、俺はやらない、OK?


「よし!俺がやろう!」


と自信に満ちた声が聞こえてきた。


「おお!あなたはSSランク冒険者の「百手のジン」ではないですか!これなら安心だ。」


へー、SSランクねー、師匠達以外に始めて見たな。これはどんな戦闘をするか楽しみだな、ワクワク、これは口でいうものでは無いな、うん、


「ほう、お前が相手か、なかなかできそうな奴じゃないか、いいだろうやろうぜ、俺は大海賊「プルポ・オクト」の船長「非道のドラブカ」!!」


「ふっ、俺は「百手のジン」!!いざ尋常に、勝負!」


とジンはいい、レイピアを構え一気にドラブカを突き刺しにいく。ドラブカはそれを短剣で捌く。次にジンは腰から剣を取り出し、それで切りかかる。それをドラブカはバックステップで回避、ジンは攻撃の手を止めずに、ハンマー、ガントレット、短剣、盾、と次々に武器を変え、ドラブカを追い詰めていく、はじめの方は対応が出来ていたが、武器がどんどん変わるため、だんだん対応が遅れてきて、最後にはジンに、斬られ、ドラブカは、倒れた。この瞬間にこっちの船はわっ!と歓声が上がる。海賊共を縛り上げ、一件落着!


******************************************


“ふー、やっと着いたー、いやー、つらかったよ、”


調子は治ったのか?しかし、海賊が来るとは予想外だったなー、SSランクの戦いも見れたし、金も少し貰えたし、なかなか面白かったな、


“ボクは大変だったのにー、何楽しんでるんだよ!もう、”


はい、すみませんでした、てか、酔ったお前が悪い、さて、どうする?すぐ出発するか?


“ボクは何でも良いけど、リュウは少し疲れたんじゃないかな?休憩がてら、ちょっと町中を見ていかない?”


まっ、確かに疲れたしな、少し休むかーさて、どこ見る?


“あっちの方なんか面白そうじゃない?なんか人が多そうだし、人気のお店、的なやつだよきっと!”


どこだよ、あっちって言われても分からんよ、あっ、あそこか、確かに人が多いな


見た方向にはでかい建物の中に多くの人がいた。


あれは何屋なんだ?


近づいて見るとそこには『万店 コメラキオ』と書かれていた。建物は大きく5階建てくらいの大きさに、店内は広々としており、たくさんの道具などを取り揃えている様子だった。


“うわー!凄いね!いっぱい商品があるよ、”


ああ、凄いな、しかし、何だか始めて入った気がしないぞ、何故だ?


“やっぱり?何だか昔いたような雰囲気がするよ!どうしてだろう?”


と何故か懐かしさを感じながら店内を歩いていると、5階の壁に何とも信じられないものを発見した。


「 “えっ!?まじ、、、?” 」


そこにはよく見慣れた店主の肖像画があった。肖像画の下には『商業神オオクニヌシラウガ=コメラキオ』と書かれていた。


“ねぇねぇねぇ、リュウ!これはホントなのかな?なんか信じられないよ!”


信じられないのはこっちも同じだよ、マジかよ、、、アイツ、『神』の称号持ってたの?怖いよ、ラウガの道具店には特になんにも無かったのに、うわーなんか急に遠い人みたいに思えてきた。


「その肖像画はですね、この『コメラキオ』を造った偉大なるお方なんですよー」


と後ろで声が聴こえる。

うわっ、話しかけられた、そういうのいいから、やんなくていいから、俺が辛いから、まー分かんないだろうなー


「あっ、えっと、ええと、そ、そうなんですか、」


声小さい+スーパーキョドりんモード、ヤバイ、これは俺の黒歴史に刻まれたね!うん、最悪だー、


「今は確か、どこかの街で道具店を個人的にやられてるとかです。」


うわー、もうアイツじゃん、ラウガじゃん、いや、そうなんだけどさ、ほら、なんて言うか、あの、そう、同姓同名かもだったから、半信半疑だった訳よ、OK?


“なんで言い訳してるんだよ、、、もう、リュウはちゃんと喋れるようにならないとダメだよー、”


わーてるよ、そのうち気が向いたら治すようできる限り努力するつもりだ。


“うわー、絶対何もやんないよこの人、”


うっせぇほっとけ、とりあえず買うもの買って今日はもう宿に泊まって明日、この町を出るぞ、分かったな


“うん、分かったよ、あと少しだからね、頑張ろう!”


ああ、生きれるよう頑張るぜ、


俺はこのあと必要な物を買ってる途中に店員に何度か話しかけられ、黒歴史を着実に増やしていくのであった。



二章もだんだんと大詰めに入っていくつもりです。このまま楽しんでいただけると嬉しいです。

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