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三話、ウオシュレット?トイレ?厠?呼び方時代によって違うよね、ほんと。の巻

オマケ、『教えてぬらりひょん様!』


(ぬらりひょん)

「教えて、ぬらりひょんのご相談室へようこそ。」


「今回の質問はこれじゃ!」

Q

ジェットババアていつの時代からいるの?


ぬらりひょん

「これはのぉ…実は、速く走る異為る者は、弥生時代からいるのじゃよ。」


ぬらりひょん

「韋駄天という神の血縁が、拡がり時代の流れによって、"ジェットババア"や"ジェットジジイ"など"神速"の能力を持つ怪しが、増えたのじゃ。」


ぬらりひょん

「もっと未来になれば、コンプライアンスが厳しくなるからのぉ。」


ぬらりひょん

「ババアやジジイも死語扱いじゃな。」


ぬらりひょん

「妖怪疾風の祖母。そんな妖怪も

産まれるかも知れないのぉ。ふぉふぉ。」


ぬらりひょん

「では諸君、気が向いたらまた会おうではないか。」


ぬらりひょん

「サヨーならー。」

昼食の声掛けをするとフロアに利用者様達が

集まる。


厨房の小豆洗いさん達が出来た食事を運んで来るのだが…

介護職員はその前に行わなくてはならない事がある。

それはトイレの声掛けである。


行ける人は良いのだか中には尿意等を

訴える事が難しい人やトイレが混雑する事で間に合わなくて失敗してしまう人もいる。


我々介護職員は、利用者様がその様な失態をして恥ずかしい思いをさせない様に日々努めている。


そして認知症の利用者様をトイレに誘導するのがそこそこ難易度があり難しいのである。


どの辺が難しいのかをこれからお伝えしましょう。


私は、認知症を患っている利用者様(小野田健)で説明したいと思う。


鈴木

「小野田さん、もうじきお昼ご飯になるのでトイレが込む前に行きませんか?」


小野田

「いい!さっき行ったで大丈夫だ!」


小野田様は記録をみる限り少なくとも四時間半はトイレに行っていない。


だが小野田さんは、(前立腺肥大症)により

溢流性尿失禁いつりゅうせいにょうしっきんという事がよく起きる。

何の事か分からないと思う人もいるだろう。


簡単に言えば尿道が何らかの原因でふさがり

残尿感が有り本人の意思とは違い気が付くとチョロチョロと尿が出てしまう。


イメージで伝えるなら浴槽に目一杯の水が

たまっている。


浴槽は人間の膀胱、排水口は尿道で

通常なら浴槽に溜まった水は排水口から流れ

意図的に栓でもしない限り溜まる事はない。


しかし前立腺肥大における溢流性尿失禁は


排水口の周りが強く圧迫され流れが悪くなり

浴槽に溜まった水が流れにくくなる。


そして浴槽に目一杯水が溜まっているのにも関わらず排水口から水が流れない

(これが残尿感の原因)


そして更に浴槽が目一杯に溜まっているところに水がチョロチョロと新しく足されていく

排水口から流れない水は浴槽から溢れる。

(これが尿失禁の流れ)


この現象を人間で例えると膀胱《浴槽》から溢れた水分は腎臓等に逆流して臓器に何らかの障害を与える。


それが腎不全等につながり危険な状態となる。

もっと詳しく話したいがそれは面倒なので

割愛させていただくが

深く知りたい方はあなたがいる時代の

グー○ルで調べて欲しい。


だかそれとトイレに行くのを嫌がるのと

関係無いのでは?


とも思う方もいるだろう。


私もこの介護の世界に来るまでは同じ疑問について考えたものだ。


考えてみて欲しい自分の意思とは関係なく

尿が出てしまう。


時には衣類や自分が座っている場所が尿に

より汚れ濡れてしまう。


そんな事があると恥ずかしいと

感じませんか?


利用者様も同じ様に恥ずかしく感じトイレ等

排泄に関してナイーブになるのだ。


なのでさっき私が小野田さんに伝えた

「トイレに行きませんか?」


人によっては不快に思い警戒され結果的には

トイレ誘導が出来ず、又利用者様に尿が

漏れるという経験をさせてしまうのだ。


なので私は

「また5分後位に声をかけますね。」


と言って他の利用者様にトイレの声掛けをする。


では五分後に首永さんが小野田さんに

トイレの声掛けをするのだが

首永さんの声掛けの仕方は一味違う。


首永

「今日凄く晴れてて外の景色が綺麗だよ。」


首永

「小野田さんも一緒に見に行きましょうよ。」


小野田

「今日は晴れているのか。」


小野田

「じゃあ駒凪山もはっきり見えるかや?」


首永

「うんはっきり見えるよ。」


小野田

「なら見に行くわ。」


と言って立ち上がり窓の方へ首永さんと

一緒に歩いて行く。


窓から外の景色をみて満足すると

小野田さんが振り返り自分の席に戻ろうとする。

首永さんは

「小野田さん帰りにトイレに寄っていきましょ。」


「そうすれば小野田さんも膝が痛いと言っていたし、後はゆっくりとご飯食べれるよ。」

と小野田さんに伝えると


「おお、そうするわ。」と言ってトイレに

寄り自分の席へと戻って行く。


皆さんは私と首永さんの違いに気付いた

だろうか?


私は認知症なので分かりやすく伝えようと

トイレに行くと小野田さんに伝えた


首永さんはトイレに行くと最初に言わず

別の事で誘い、席に戻る前にトイレに誘導したのである。


しかも膝が痛いと普段から言っている

小野田さんがトイレへ行くことに納得できる

理由まで伝えていた。


これは経験と知識がないと難しい事なのだ。


様々な利用者様と接し経験を積み

認知症の特性を理解していないとスムーズに物事は進まないのである。


これは資格だけではなく人生経験も大切な

知識なのである。


私は人と接するのが苦手なのでこのような

コミュニケーション能力が乏しいのだ。


まあこのように職員は手を変え品を変えと

創意工夫をしながらと業務を行っているのだ。


するとまた白髪の長い髪を持つ老婆が

凄まじい速さで私のお尻を触り

「固い良い尻だな!」と走って行く。


しかし私は、勝ったと不敵に笑っていた。

何故なら司馬様が触れたのは

私のお尻ではなく

私のメモ帳だったのだ。


すると「カンチョー!」と叫び私のお尻に

何かが突き刺さる。犯人は誰だ、と振り返ると

両手で人差し指を構えた司馬様がキャキャと笑っていた。


私は油断した自分を不甲斐ないと感じると

同時に次は防いでやる。

と心で闘志を燃やしていた。


その気配を感じ風間理さんはまた私を見詰め

怯えていた…


小豆洗い達が作った料理が利用者様の元に

はこばれる。


午前に入浴したものはこれで休憩時間となる。


私と風間理さんは休憩室へと歩いて行った…








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