side.1 奴隷商人 アルベルド
明日は更新ありません。これは、明日分です。
「なっ!アマラが殺されただと!」
フランがアマラとの戦闘に勝利した頃、アルベルドは木の陰から一部始終を覗き見ていた。
(アマラはランクC冒険者だ。そう簡単にやられるわけがない。ましては、あのような小娘に!しかし、あの小娘は獣人だった…。身体能力の差か?いや、アマラはレベル25だ。あんな小娘にレベル差を覆せるわけがない…。取り敢えず、ここは引くか。)
転移魔法で拠点としている街、城塞都市ジナーオンに戻り幹部会議に出席した。
「よぉ。遅かったじゃねぇか?それでも転移魔法持ちか?」
「うるさいぞ。滅尽殿」
「なんだ?迅雷。」
「おい。そこまでにしろ。主が来られたぞ。」
「はいはい。わかってますよ。鉄壁君」
幹部たちが軽口を叩き合っていると、主将が到着した。
「ふむ。俊足がいないようだが?まぁよい。我々の目的は?」
「「「「邪神・アメギストスの復活。そして、世界の破滅」」」」
「よろしい。邪神の復活のためには何が必要だ?」
「「「「4つの秘宝と、神々の封印の破壊」」」」
「我々は邪神に何を乞う?」
「「「「永遠の命そして力」」」」
「贄には何が必要?」
「「「「伝説の獣人である真獣人 神猫族」」」」
「よろしい。では最後の問いだ。我が敵は?」
「「「「最高神・エルカノ」」」」
「うむ。これはしっかりと覚えておくように。」
主将はそう告げると踵を返し、去っていった。
「それで?俊足はどこだ?神隠殿」
「俊足は―――死んだ。」
「「「え?」」」
「いやいや、冗談だろ?」
「誰に殺された?」
「フランと名乗る獣人族の小娘だ。」
「迅雷?」
「わかってるって。探してくるよ。」
「頼んだぞ。じゃないと俺達が殺されるんだからな」
アルベルドがそう言うと、バラバラに行動し始めた。そして知らなかった。この会話が、破滅の糸口になることを―――。




