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森の守護者。その名は

「ふっ!」

ガギィィィィィン!

今、私は黄金鎧を着たスケルトン―――ガーディアン・オブ・ゴールドスケルトンと戦っている。

一体を相手にするだけでかなり苦戦しているのにまだ数百体と上位種だと思える騎乗兵もまだたくさんいる

(気が遠くなるね…能力開放値80%なのにここまで苦戦するとは…せめてノアだけでも逃さないと!)

ノアは恐怖のあまり失神していた。股のところが濡れているのは目を瞑ろう。

「にしても、こんな対神みたいなアンデットがいるとはね…黒龍を封じ込むための手段?」

[…]

「だんまりか…。これはそろそろ殲滅に走んないとやばいんじゃないか?これ。」

本気を出すと3日ほど寝込んでしまうため、諸刃の剣だった。そのため、今まで使用していなかった。

「ふぅぅぅぅ…能力開放ッ!『神威付与(かみのちから)』禁忌:獄炎神剣(レーヴァ―テイン)創造(クリエイト)

あの全てを滅ぼす剣は使用しない。代償が大きすぎるから。前回は腕だけで済んだものの、次は全身になるかもしれない。

「剣神術:一閃ノ太刀」

剣を横薙ぎに振るう。剣が明らかに届かない場所まで斬撃が放たれ、穿たれる延長線上のものをすべて切った。魔力も空気も木も空間もガーディアン・オブ・ゴールドスケルトンも…ただ、ソレだけを除いて。

「はぁっ…はぁっ」

[今のはだいぶ危なかった。だが、我を倒すには不十分。]

ソレは生きていた。空間をも斬った斬撃を受けてなお、生きていた。余裕もある。

[神代魔法『地獄門(ヘル・ゲート)』]

「神代魔法『星光(ソーラーレイ)』」

暗と明、闇と光。それらは相容れないもの。だが、それらは相殺しあい消滅した。

[同じ神代の人間か?高度な魔法を操っているな。]

「いいえ、私は神代魔法を使えるだけの人間です。」

[魔法では分が悪そうだ。近接なら、どうだ!]

高速で接近してくる。横薙ぎに振るわれるソレが持つ剣。しかし、見覚えがあった。

(神剣:破滅に似ているけど…属性が違う?)

そう、ソレが持っている剣は疑似神剣。古代の技術が集結した最高傑作。

キン!

早すぎて、一回の斬撃に感じる。しかし、実際には100回以上打ち合っていた。

「はぁ…やるしかないか。邪神にも使わなかったものを。」

神剣よりも危険な魔法。次元を消滅させる可能性がある。しかし、ここでやらないといつかは負ける。向こうはアンデット。体力という概念がない。しかし、こちらは体力に限界がある。

「禁忌『終焉:全テ喰ライ』」

私の手の上に拳大の暗黒の珠が生まれる。闇魔法初級の『闇玉(ダークネスボール)』に似て非なるもの。

[初級魔法か?にしては魔力量が違う…ッ!まさか、禁忌か!]

「そう。最後にあなたの名前を聞いてあげる。」

[………我の名前は―――。]

そして、森の守護者が討伐された。

(ノアを起こさないと…。)

「ノア、起きて。」

「んぅ…お姉ちゃん?ここは…ハッ!あいつが来ちゃう!早く逃げないと!」

「それに関しては大丈夫だよ。」

「結局あれは何だったの?」

「あのアンデット…いや、森の守護者は―――。」

「ララ・ダイナウナ。英霊だった。」





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