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魔境

フランたちのパーティー名決めてなかったですね。募集します。そのほうが面白そうなので。

王都に来てから数日後、旅の疲れ(ない)を癒やしたフラン達は冒険者ギルドに来ていた。

―――カララン

ジロッ

ギルドに屯する冒険者たちはギルドに入ってきたものを見る義務みたいな物がある。入ってきたものが冒険者ならすぐに視線を外すが、見ない顔は別。しっかりと品定めをされる。因みに入ってきた人が不審者なら

速攻で冒険者たちにつまみ出される。冒険者に立ち入る勇気のある不審者はいないだろうが…。

まぁ、フラン達はそんな視線を気にせずにクエストボード、所謂掲示板みたいな依頼が張り出されている場所に向かった。

「良い装備してるな嬢ちゃん。その装備を寄越せ。この俺様が使ってやるからよぉ。」

「そうだそうだ!兄貴が使ってくれるんだからよ、感謝しろよ。」

「「「ギャハハハハハハハ‼️」」」

「無理です。嫌です。出来ません。お引き取り願います。いま、フランお姉ちゃんと依頼を受けに行くつもりなので。」

「あ゙ぁ゙?俺様には向かうってのか?お前ら!力ずくだ!」

「「わかりやした!兄貴!」」

「きゃっ離して!」

「それは出来ないなぁ!ほら、早く有り金と装備全部出さないと小娘が死んじまうぜ?」

「ノアを離せ。さもなくば消す。」

「はぁ?何いってんだ?お前は俺に勝てn―――カハッ」

「「兄貴!」」

常人には見えなかったであろう速さでフランは手刀を放った。そう、手刀である。男の腹に向けて。最高神のフランが放った手刀はいとも容易く男の装備を切り裂き、腹を貫通した。

「ひっ許してくれ!―――ぐふっ」

「お願いだ!―――ぎゃっ」

「はぁ…助かった〜。ありがとね!お姉ちゃん!」

「いいよ別に。早く依頼見に行こ?」

「うん!」

一連の流れを見ていた冒険者は皆、こう思っただろう。

(((((((あんな事あった後に、よくそんな平然としてられるな!そもそも、殺したか⁉️))))))

「ミスリルゴーレムの討伐かオークキングの討伐。どっちが良い?ノア。」

「オークキングが良い!美味しいから!」

(((((((いやいやいやいや、そんな理由で依頼を決めるんじゃねぇ!))))))

「この依頼を受けたい。」

他の冒険者たちのリアクションを知らないフラン達は受付カウンターへと向かった。

「あの〜、この依頼の適正ランクはBランクですが…。自分のランクから一つ上のランクのクエストまでしか受けれませんよ?」

「大丈夫。これ。」

「ん?いつもの色と違う…えっ!ランクS⁉️」

「「「「「「「な、なんだってー!」」」」」」」

「い、いや嘘に違いない…本物じゃないか!」

「ウソダドンドコドーン!」

「ああ、もう終わりだ。」

「ドゥワァセンナナヒャク‼️」

口々に好きなことを言いやがって。うるさい。

「もう行って良い?」

「あ、は、はひ。どうぞ。」

(ふう、これでやっと依頼に行ける。サッとこなしてさっさと寝ようかな?)

―――フラン達が依頼現場に向かっている途中のギルド内。

「Sランク冒険者様がおいでなすった」

「事件だ!」

「100年前の大英雄様が来たとき依頼だぞ!」

「やばいやばい!」

「歴史的瞬間に立ち会ってしまった…。」

「今夜は宴だぁーっ!」

「「「「「「「「「「「「「うぉーーー!」」」」」」」」」」」」」

「…誰が奢る?」

「「「「「「「「「「「「「…」」」」」」」」」」」」」

―――フラン達の視点へ

「はぁ、絡まれるのは予想してたけど…ここまでとはねぇ。」

「ちょっとウザかったー。」

「今度絡まれたら、問答無用で返り討ちにするか。」

「そーしよ!」

そんなこんなして到着。

「ついたね。Aランク魔境’黒龍大森林’」

その昔、竜の上位種である龍の闇属性バージョンがいたんだけど、その後邪竜と化し、暴れまわった結果この国の国祖に封印されたのが由来らしい。今もこの森の最奥に封印されてるらしい。

「早く行こ!あの(オークキング)が逃げちゃう!」

はいはい。オークキングは逃げませんよ…いや、逃げるか。生きてるもんね。

フラン達は3分ぐらいでついたが、実際の距離は王都から45km離れてる。普通は馬車に乗って2~3日かかる距離を3分で行けるほうが可笑しい…ハズ。

「どーこーかーなー。」

「落ち着いて。『探索(サーチ)』」

ソナーのような音が響き、視界の右上のマップに赤い点が表示される。マップが表示されるのは、探索系の魔法を使ったときのみのため、安心してほしい。転生特典というわけではない。そんな機能あったら探索なんていらないわ。お蔵入りよお蔵。

「10時方向、3000m先、キング1、ジェネラル35、通常種150」

「了解。氷結魔法『氷結弾丸(アイシクルバレット)』標準調整。目標確認。」

「待機。目標、オークキング。3,2,1,SCHOTT!」

「ってー!」

―――ドドドドドン!

ノアの生み出した氷の弾丸がオークキングの頭を貫いた。また、余分の弾丸がオークジェネラルの頭を貫いた。

「次弾装填。爆裂弾・散弾・徹甲榴弾。目標、オーク。」

「目標確認。いつでも掃射可能。」

「3,2,1fire!」

タタタタタタタタタ!

軽快な射撃音が森に鳴り響く。通常種素材なんて気にしてないので蜂の巣にしている。

まぁ、凄惨なこと。辺りにミンチになったオークたちが横たわっています。眼球が飛び出ているもの、内臓をぶちまけてる物などがたくさんいます。そんな状況でノアくんは目を輝かせております。なぜでしょう?

答えは簡単。この子にとっては餌でしかないからです。本質は狼なことを忘れてたよ。

「ノア、通常種だけなら食べていいよ。」

「やったー!」

ぐちゃぐちゃ。

私がオークキングを解体してると後ろから咀嚼音が聞こえてきた。ちょっと怖い。

そして、私が解体を終わるとほぼ同時に―――。

「お腹いっぱ―い」

「…」

食べ終わっていた。なんで?私、解体に5分もかかってないのに。そんな短時間で150体食べ切れるものなの?

「あの〜、ノアさん?食べるのがはや…ッ!」

ノアに話しかけようとすると、とてつもない殺気を感じた。最高神の私がとてつもないと感じるんだから同格以上かな?

…やばい。変な汗がダラダラかいちゃうわ。

そして、森の奥から現れたのは―――。

[侵入者よ。直ちに立ち去れ。さもなくば、命がないと思え。]

カシャッカシャッ

金の鎧を着たアンデットやその騎乗兵、ローブを着た骸骨、そして凶悪な気配を放つ『ソレ』だった。

「…ぁ」

ノアの口から発せられた音はとても小さく、弱々しい。しかし、何故か悲鳴なのは理解できた。



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