side.2 ルル×フリューオン
今回はsideなので短めです。
フランが旅立ってからあたし達は後片付けに追われていた。
「はぁ、少なくともフランがいてくれば少しは楽だったんだが…。」
「しょうがないですよ。最近はランクA以上の討伐依頼が溢れているので、優秀な人材を独占しているわけにはいけないでしょう?」
そう、最近は高ランク依頼がなぜが急増しているのだ。
(高ランク依頼は以前まで少なかったんだが…少ないままだったら、旅立つのを引き止めていただろう)
そうやって、書類仕事などを黙々とこなしていると―――。
「大変だ!アルカディア時計台前、中央広場にダンジョンが急に現れた!出てくるモンスターはどれも伝説級以上、神代未満だ!」
「S上位からSS下位までか…。」
「なぜこの時期に厄介事が増えるんですか。こんなの10000年以上前に起こったとされる『終焉の波』以来ですよ。」
「あれは大変だったな…フェンリルやリヴァイアサン、ヤマタノオロチが大暴れしたからな。それに邪神も完全復活と来た。当時の剣神がいなきゃ確実に世界は滅んでたな。」
あたしはこの国、トールレイクの創建前の国、神代魔導帝国ララ・ダイナウナの創建20年前からここで過ごしてきたが…。そういえば私の本名を言っていなかったな。私の名前はルル・ダイナウナ。神代魔導帝国ララ・ダイナウナの第一王女だ。母であるララ・ダイナウナとは血がつながっていない、養子だ。
「全冒険者に告げます。Bランク冒険者以上は戦線へ、それ以外は支援と教会や王都に増援を頼みに行ってください。」
「あたしはどうするんだ?」
「あなたはこの大陸最強の冒険者ですよ?最前線にいなきゃいけないに決まっているじゃないですか。」
「わかった。行ってくる。」
「気を付けて!」
(邪神のときは役に立てなかったからな。今度こそはこの町を、国を守って見せる!)




