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王都、インレイク

今回はかなり短めです。申し訳ございません。

私達は今、王都へ入るために列に並んでいる。―――3時間ぐらい。

「なんでこんなに長いんだろ…?」

「あれ?お嬢ちゃん知らないのかい?今、この国は戦争準備中なんだよ。俺達、商人は戦争の必需品を売りに来てるのさ。携帯食料とか、簡易型テントとかな。」

「そうなんですか?知りませんでした。」

「お姉ちゃん!ノア、もう置き終わったよ?」

「ああ、ごめんごめん。」

私とノアは暇を持て余していたため、リバーシをして遊んでいる。このリバーシは、さっき戦争準備中だと教えてくれた商人さんから買った。他にも、前に並んでいる商人さんからは干しブドウと干し肉を買った。おやつ代わりにね。特に食べ過ぎじゃないと思うよ?買ったの3000個ずつだけだし。私達が買ったら列を抜けていったけど…王都に入らなくて大丈夫だったのかな?

「ノア嬢ちゃん。それはここに置いた方が良いと思うぞ。」

「でも、角取られちゃうよ?」

「角を敢えて取らせてから、こうすれば逆転ができる。」

「あっ!なるほど!」

因みに、私たちの周辺の商人さんたちとは仲が良くなっていた。商品を買ったら、意気投合したよ。

例えば資産形成とか、ドア・イン・ザ・フェイス的な交渉術とか。そんな事話してたら仲良くなってた。周りの人達は引いてたけどね。解せぬ。

そんなこんなで合計7時間待って、ついに私達の番が来た…!

「通行許可書は。」

「ゑ?そんな物ありませんが。」

「では帰れ。今王都は忙しいのだ。」

「戦争準備中だからですか。」

「なっ⁉️貴様どこでそれを!」

「なに、商人から教えてもらっただけですよ。商人は情報通ですからね。」

「ちっ!貴様、名を名乗れ。」

「フランです。こちらはノア。」

「ノアはノアだよ〜。」

「フランとノアか…貴様らは消えてもらう。」

「嫌ですよ。なんでですか。戦争している暇あったら、もっと改革してください。」

「黙れ!」

門番?衛兵?がポケットから笛を取り出すと、吹いた。

ピィィィィィィィ!

「増援の笛だ!急げ!」

なんか、一気に50人ぐらい来たんだけど。早くない?

「貴様は国家の秘密を知ってしまった。よって、消えろ。」

「はぁ…『神牢(ゴットプリズン)』」

衛兵(仮)たちは私の魔法によって拘束された。

「クソっ!何なんだこれは!魔法耐性を突破されただと⁉️いや、あり得ない!宮廷魔術師さえ突破できなかったんだ!」

「いい加減にしないと首がスパーンですよ?」

「ヒッ!」

「あ〜、君。そこまでにしてくれないかい?」

「…誰ですか?あなたは。」

「私はマーク・プロヴァド・トールレイク。この国の第一王子だ。彼らが暴走してしまって、申し訳なかった。」

「いえいえ。お気になさらず。私の名前はフラン。神猫族です。」

「神猫族⁉️伝説上の話ではなかったのか!」

「このことはどうか内密に。」

「ああ。地位と国祖様に誓って。」

なんやかんやで、王都には入れました。王子から通行許可書ももらったよ。あとから聞いた話だと、ギルドカードを渡せばよかったみたい。なんでも、身分の証明になるらしいからね。

そんな事を考えながらゴロゴロしているフランは知らなかった。城塞都市アルカディアが街中に突如現れたダンジョンによってピンチに陥っていることを。

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