道中
「フラン!元気でな!」
「ルルさんもお元気で!」
「ばいばーい!」
私達はたくさんの人達に見送られながら王都へと歩みだした。
「いやぁ〜、なんか色々あったね!」
「ほんと!邪神が蘇ったり、お姉ちゃんが死にかけたりしてね!ほんとに心配したんだから!」
「あはは…ごめんね?ちょっと油断しちゃった。」
「次はノアも頼ってね!私だって戦えるんだから。」
「うん。次は頼るよ。次が来ないでほしいけど。」
そんな他愛のない会話をしながら進んでいくと山間部に入った。
「なんか、山賊とか出てきそうだね。」
「そんな事あるわけ無いでしょ。来たらノアが退治してあげるし。」
「へぇ、心強いなぁ。」
「なんか棒読み。傷ついちゃう。」
「ごめんって!これ以上なく頼もしいよ!」
「ほんと?」
「うん、ホントだよ!」
「そ、そう?…えへへ〜。」
なんだこの可愛い生き物は!反射的に撫でてしまいそうじゃないか!
私が一人悶えていると―――。
「よぉ、そこの嬢ちゃんそこから動くな。」
「そして、有り金全部出せ。」
「…」
…山賊が出たね。なんか、私の顔さ、呆れてるような顔になってたかもしれない。見事なフラグ回収だね。
「嫌ですけど?」
「早く出さなきゃ、このナイフでお陀仏だぜ。」
「そうだそうだ。さっさと財産を差し出せ!」
「聞こえませんでしたか?もう一度言います。嫌です。」
「余程殺されたいみたいだぜ?兄弟。」
「ああ、そのようだな?」
「最後のチャンスだ。財産を差し出せ。」
「嫌です。」
「死にたくなければ差し出せ!」
「嫌です。」
「だから、財宝を差し出s」
「嫌です。」
「いや、だから財宝を差s」
「い・や・で・す!」
「…」
あれ?黙ちゃった。テヘペロ☆
「…もういい!殺るぞ兄弟!」
「ああ!」
「ノア!」
「はーい!『エクスプロシオン!』」
山賊が襲いかかってきたと同時にノアが火炎魔術をお見舞いした。ありゃ、爆☆散だね。ご愁傷さま。
「「ギャアアァァアアァ!」」
「お姉ちゃんを傷つけようとしたやつは、こうする!」
そしてノアは大地魔法『アースニードル』を100本ぐらい生み出し、山賊たちを串刺しにした。
「禁忌術『死者蘇生!』」
山賊たちを蘇らせ、また同じことをした。え?ちょっと何をしてるの?山賊たち可愛そうでしょ?まぁ、悪だしいいかな。そして私はノアを放置した。
1時間後―――。
「ふぅ〜。スッキリした!」
ノアの拷問が終わった。山賊たちはどうなったって?ぐちゃぐちゃの肉塊になってるよ。
「出発しようか!お姉ちゃん。」
「返り血を浴びたその顔で微笑まれると怖いんですけど。」
「細かい事は気にしないの!ほら、行こ?」
「はいはい。わかったよ。」
私達はそれから2日間、進んでは野営をし、時々宿に泊まることを繰り返して、王都の見える小高い丘についた。
「ようやく見えた!」
「ホントだね〜。」
王都は巨大な湖の中心に位置しており、その周りは森、山、平原だった。因みに、私達がいる丘は花咲ノ丘って言うらしく、名前の通り、花が咲き誇っているきれいな丘だよ。
「明日に王都に入ろっか!」
「うん!」
明日、ついに王都に入るんだ!楽しみ!
―――――――――――――――――――――おまけ――――――――――――――――――――――――
「婚活がしたいッ!」
「…急にどうしたの?お姉ちゃん。」
「いやね?私もこのくらいの年になると恋愛とかをしたくなるものなんですよ。」
「ノアは特にそういう感情はないけど?」
「ノアも大きくなったら恋愛がしたくなるよ。」
「私はともかく、お姉ちゃんに番ができることはないね。」
「ガーン!」
私は大ダメージを負った。精神に。
「ちょ、ちょっとノアさん?何を言っているのかなぁ?」
「だって、お姉ちゃん最高神でしょ?だったら子は成せないし、そもそも一般人と結婚するなんて無理だよ。お姉ちゃん常時威圧してるから一般人だったら近づくことすらできない。」
「な…なんで…。」
ガチヘコみしました。
因みに、このあと3日はへこんでいたらしいです。記憶がないけど。




