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フジョッシーさん掲載作「群青のMiracle」について

わんばんこ~おまがりです。

暑いですね!! 溶けそうです!!


さて、今回はフジョッシーさんに上げた一番最後に書いたお話の、「群青のMiracle」について語りたいと思います。しばしおつきあいのほど。


私はこれ書こうと思ったときからずっと、人っていうのはものすごい危ういバランスで生きていて、みんな運だと思うけど、奇跡を信じていたい人間の一人として書きたい、と思っていました。


愛されたい人に愛されない、愛していない人に愛される。

そんなの当たり前で、愛し愛されているひとなんてほんの少しで…おまがりも自分自身、誰かに愛されたいし愛したいという気持ちがもちろんあります。Aセクシャルではないと思うので。


でも、人生で一人も付き合ったことのある人も、告白もされず、しなかったので、なんか欠陥があるのかな? と思ったりもします。


でもね、孤独をしらないわけじゃない。

普通に孤独です。そこを簡単に愛の力で救い出されたいと思うことはしょっちゅうあるけど、あんまいうとダサいから知らんぷりして興味ないな、みたいなふりをしてしまいます。


で、ここでやっとタイトルの群青~について。

群青~を書くときにサマセットモームだったと思うのですが、九月姫とウグイスという絵本を読んだんです。ご存じの方もいらっしゃると思います。初山滋さんが絵を描いてらしたような気がしますが、定かではありません。私は高校の図書室で初めて読んだので、子供の頃に読んだ絵本よりはっきり思い出します、そして多分一度以前に読んでいた。ちなみに初山さんはいわさきちひろさんが師事された方です。


この本の中で、九月姫というのはとてもきれいなお姫様で、心も綺麗な優しい暖かいいい子として登場します。ほかの12の月になぞらえたお姉さんたちは、みんな見てくれも心も悪いのに。


お姉さんたちは皆、オウムを飼っています。九月姫もオウムを貰ったはず…王様に…あれ?? 死んだんだっけな? ちゃんと覚えてないのかよ!! いい加減~~~


そんな九月姫の元に、ウグイスがやってきてきれいな声で歌います。お姉さんたちは悪知恵をささやきます。

「鳥籠に入れておかなければ、ウグイスは去って行ってしまうわよ」

九月姫は不安になって、最後にはウグイスを鳥籠に閉じ込めるのです。


ウグイスは弱っていきます。美しかった歌も歌えません。そして九月姫に外に出してくれるようにお願いします。


九月姫はウグイスを放ちます。泣きました。

「なぜなら、愛する人の幸せを願うのは、とてもつらいことだったからです」、とつづられていたと思います。


この気持ち、めっちゃ書きたいと思いました。使いたいとも思ったけれど、まぁ次に使えばいいやと思ってそのまま書きました。モームは確か、月と六ペンスという小説を書いた人で有名だったと思いますが、そっちもなかなかすごい内容だとのことです。でも読むと胸糞悪くなりそうなので読んでいません。


この気持ちに名を付ければ、嫉妬だろうと思うのに、モームはとても心の美しい娘に涙をこぼしながら願わせることで、とても美しい表現に収めていると思います。そう、群青~のテーマは嫉妬でもあるんです。


嫉妬を裏返しにすると、愛する人の幸せを願うという、大変徳の高い、人間として素晴らしい行為になるんですね。


てな感じでもう一度読んでくれさい。

九月姫~のほうもいい絵本ですよ。


では目が疲れてきたのでこの辺で。

お付き合いいただきありがとうございました!!

アデュー!!


今回のBGM:特になし。最初のほうだけZABADAKの「銀河鉄道の夜」を聴いた

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