拝啓 スマナサーラ長老様
正直言ってものすごい怒りを感じました。
あなたの書かれた介護についての本を読んでです。
なぜあなたは少ない自分自身の体験から、すべてを見通したと言わんばかりに介護について、親子の関係について、繊細なデリケートな事柄について、首を突っ込みひとこと申さずにいられないのですか?
滅茶苦茶腹立っています。
とくにムカついたのが「親子関係に葛藤や障害があるとき、それは子の問題」というところです。
は? はぁ???
なぜそうと断言できるのですか?
親を殺したい、でググってみてください。
阿鼻叫喚のるつぼですが、親がどれだけ子供を追い込んでいるのか、お分かりになりませんかね。
私は涙が出るほど痛感しましたがね。
もしかしてあなたには、仏教という固定観念があって、ほかの存在には心が及ばないという、宗教者として致命的な素質をお持ちなのではないでしょうか? 自分の語る言葉はすべて正しい、という前提で書かれた本と推測しますが、邪推ではないでしょうね?
あなたの哲学が、宗教的な発言が好きで、傾倒していますが、今もそれは変わりませんが、あなたほどの人でさえも、このような巨大な大失敗をするのだとわかり、少々安心もしています。ああ人間はだれであれ、欠点を持ってるのだな、というのが率直な感想です。
私はあまりに怒りが甚だしかったので、本を途中で置きました。そして深呼吸して何度も読み通そうとしました。そこにいつものようにあなたの真理が説かれているかもしれない、と信じて。しかし結果はむなしいものでした。私は本を置かざるを得ませんでした。再び読み始めるときも、このペシミズムは変わらないでしょう。
あなたの素晴らしい哲学と説法に多大なる尊敬をささげ、何度も繰り返し著作を読み返しているまさに今、このような御著に出会ったことは何かの掲示でしょうか。ただの偶然でしょうか?
これからもあなたの本を読み続けるものの一人として、あなたの愛ある言葉を支持するものの一人として、あなたのことを大好きな私が今この文章をあなたに捧げたいと思っています。
タイトルはもちろん真心の歌より。
かしこ
追記:あなたの怒らないこと、という教えが、こんなにも皮肉な響きを持つようになるなんて、思っても見ませんでした。私の怒りをお焚き上げしたいです。今日は瞑想するかな、どうしようかな…。
今回のBGM:宇多田ヒカル




