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紡ぎ唄のように - Spinnerlied genannt -  作者: 久郎太
幕間Ⅳ:過去と未来
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38.ある男の結婚



なんの茶番なのだろうか?


自分の結婚式というのに自分の意向は一切入ってはいない





婚姻の儀の式典もこの後の披露宴も。


これからの伴侶となる花嫁でさえ自分の意思とは関係ない所で決められた。


無駄に豪華で、吐き気のする様な笑みの仮面をかぶった招待客達。


私欲、打算、それは砂糖に群がる蟻の様だ。


そう言う自分も笑顔の仮面を被る。


仮面を被って、仮面の下から観察をするのだ。


皇帝陛下が成されようとしている大改革。


悟られずに断行する為に。


必要な者とそうでない者を注意深く見極める。


それは身分も自分の身内も関係なく含まれる。


身内と言っても自分にとって何の感情もわかない。


自分の父と言う男がどうなろうとそれは自業自得だろう。


やましいこと何の落ち度もなければ切り捨てられることは無いのだから。




自分の妻となる花嫁は皇帝陛下の妹姫。


この方も監視の対象となる。


私の妻とする事で皇族の地位を失わせ、今後一切政治的発言力を消失させるのだ。


この先私との間に生まれた子供も皇位継承は一切なくなる。


妻となる姫には、もう一つ秘密がある。


これは皇帝陛下から直接伺ったこと。


その事実は、皇家の汚点となる。


それを回避するための降嫁だ。


愛の無い政治的の婚姻。


皇帝陛下の為ならば、何でもしよう。


皇帝陛下の為。


皇帝陛下の忠実なる忠臣として。







次話から新幕となります。


ここまでお読みくださった読者の皆さまありがとうございます!

皆様に良いお年でありますように^ー^

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