表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
クリスタル・ワールド  作者: 文月 ヒロ
第3章闇夜の戦線
82/87

第72話闇夜の戦線(1)

投稿少し遅れました、申し訳ございませんでした。

 全てを塗り潰すような夜の漆黒。

 途端、世界から剝ぎ取られ猛烈な勢いで俺の体の内へ流れ込んで来る、周囲を埋め尽くすその膨大な闇。

 それは何時しか俺の体を起点に渦を巻き始める。


「――ッ!」


 ギロリと眼前のクレイムを睨み付けると奴が僅かに怯んだ。


「ンだってんだよォ、こりャアッ…」


 魔力、膂力、耐久力…。

 体から魂の内へ取り込んだ闇が、急速にあらゆる力へと変換されてゆく。

 俺の中で起こっている、魔法陣のない魔法のような現象。

 徐々に加速する力の増大。

 同時に、熱を帯びていく魂。

 これ以上は不味い、溢れ出す力を受け止めきれず魂の崩壊開始のカウントダウンが既に始まっている。直感がそう告げていた。


 だが、止める訳にはいかない。


 『月喰夜深』に関する知識と共に、俺へ流れ込んだエリア()の断片的な強い想いの結晶。

 俺の想いと共に溶け合ったそれが、力の発動と同時に複雑に結合し再結晶を遂げた。

 そして、ダイヤよりも固く結ばれたその意思が言っていたのだ。


 可能な限りの力が、後悔しないように、強く、強く、()()()が悲しまないように、全てを護れるように、絶望という闇を喰らい糧と為せ、これはその為の魔法(ちから)


 だから――


「これ以上、テメェには何もさせやしねぇッ!」


 強く踏み込むその足が。

 魔力の白光を宿すその刀身が。

 純白に輝く武器を構えるその手が。


 敵を確かに捉え、次の瞬間、土埃を孕んだ突風を起こし置き去りにした。


 同時、土砂が一気に吹き飛び、小さく陥没した地面。

 地を踏む俺は既にそこにいない。

 目を見開くクレイムの直前、風を切り進む俺の刀が奴に差し迫っていた。


 直後、




 刀身より解き放った、大量の純白に輝く魔力が前方の景色を消し飛ばした。





文月です。物語はいよいよクライマックス…のはずなのですが、時間が取れず今回はかなり短めでした。

もう完全に、どう足掻いても、今年中に今回の章終わらないなと覚悟を決めました。諦めたとも言います。

さて、今後の予定(今年中の)としましては、今話は含めないであと4話程最新話の投稿をしようと思います。【改訂版】も1話~2話投稿したいです。というのも、今作『クリスタル・ワールド』の投稿は12月の中旬辺りまでとして、文月の新長編作品の執筆と修正を行いたいと考えているからです。あくまで文月の健康状態に変化がなければですが、多分大丈夫です。無駄な自信です、はい。ちなみに、新長編作品の情報を少し伝えますと、魔法です魔術です、文頭に「とある」は当然付きません。人気が出なくても第1章までは完結保証…というより、書きたいので書きます。非効率ですが、執筆欲には勝てないようです。


では、また次回!


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


・面白かったってばよッ!


・やるなーお前、燃(萌)えてきたぞ!


・べ、別にアンタの作品がちょっと良い感じだって思っただけなんだから!勘違いしないでよね!



等々、思われた読者様は下の


★★★★★


となっている所を、タップもしくはクリックして評価してやって下さい。


また、感想もドシドシお持ちしております。


ブックマークも是非是非♪


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ