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69-ラビルマン。


 袋から白い長い耳が飛び出してうさぎが姿を現わす。うさぎのヌイグルミか。あれ?でもなんか眼帯つけてるけど、しかも目が緑だし。


「うわー可愛い!!!ありがと蘭!!」


 え?突っ込まないの?今流行りのキャラクターかなんかなのか?


「ねぇ蘭ちゃん」


「なんですか?」


「あのうさぎ目が緑だし眼帯してるし、よく見ると尻尾がデビル感でてるんだけど?」


 細い線の先に三角のあれ。


「おねぇちゃんの好きな深夜のアニメのキャラクターらしいですよ。なんて言ったっけなぁ。野生悪魔動物ラビルマン?みたいな」


野生悪魔動物?最近はよくわからないものが流行ってるんだな。いや先輩が好きなだけで流行ってるわけではないのか?


「ラビルマン……?蘭ちゃん見たことある?」


「こんなよくわからないキャラが出るのものは見ようとは思いませんよ」


 そうかな?むしろ逆にちょっと気になってきたんだけど。

ラビルマンってラビットとデビルをかけてるのか、めっちゃくだらない。


「面白いからね!見てから文句言ってよ」


 ヌイグルミを抱き締めながら抗議する先輩。


「どんな話なんですか?」


 面白そうだったらみようかな。


「ラビルマンが自然破壊しにくる人間達をフルボッコにして追い返して守ったりする話」


「うん。意味がわからない」


 悪魔の癖に人間から自然を守るのか。立場が逆じゃないのか?


「いいもん別に!よさがわからない可哀想な人達は人生損してるよ。ねー?」


 ヌイグルミに相槌を求めるように話しかけている。


「先輩ってもしかして毎日部屋で人形とお話してたりするのかな」


「おねぇちゃん仲のいい友達いませんでしたからねー」


 だから蘭ちゃんがさっき新しい友達って。


「知らない間にわたしの虚像が出来上がってく……」


 それならプレゼントヌイグルミにしとけばよかったな、言ってくれたらヌイグルミにしたのに。


「来年は僕もヌイグルミにしますね」



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