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6-お裾分け。


「はーい今いきますー!」


 これってつい言っちゃうけど絶対聞こえてないよね。もしかしてみんな言わないのかな?

急いで玄関へ向かいドアを開ける。


「こんにちわ!小鳥遊さん。いい匂いしますねー」


 元気に挨拶をして会釈してくる。


「お菓子作ってたんだ。それより家まで来てもらっちゃってごめんね」


「いえ、私が悪いですから」


 そう言って鞄から封筒を取り出す。


「はいこれ。昨日お借りしたお金です」


「ありがとう。待ってね今お釣りを……」


「あ、気にしないでください。そんなに変わらないので!」


 断られてしまった……。


「でも……」


「迷惑料ということで受け取ってください」


 この子本当に中学生かな?出来すぎてない?今頃の若者はしっかりしてる。


「あ、そうだ。ちょっと待っててね」


 申し訳ないから作ったモンブランをお裾分けしよう。

作りすぎたからちょうど良かった。むしろこの為にたくさん作ったことにしよう。

箱に詰められるだけ詰めて急いで戻る。


「はいこれ。たくさん入ってるからよかったらご家族の人と食べて。手作りだからお店みたいに美味しくはないけど」


「え?悪いですよ!ご迷惑かけた上にお菓子まで……」


「作りすぎて困ってたところだから貰ってくれると助かるんだけど」


社交辞令じゃなくて本音だけどね。


「ありがとうございます。それじゃあ戴きますね。おねぇちゃんが甘いの大好きなんで喜びます!」


「よかった。落とさないようにね」


「あ、そうだうちのおねぇちゃんも小鳥遊さんと同じ学校だから案外知り合いかもしれないですね!この

こと言わないでくださいよ?」


 そろそろ帰りますね、お菓子ありがとうございました!

そう言って元気に走り去って行った。


 ……テンション高い子だなぁ。

こんな感じの人学校にいたかな?


「片付けしちゃわないと」


 モンブランも消費できた事だし後は明日渡すだけだ。


「そーいえばコンテストのレシピそろそろ締め切りじゃないっけ」


 やばいやばい。出さないと参加すらできない。

レシピが完成するのに夜中までかかってしまった。


 ちなみに夜にあの子からメールが届いた。


『モンブラン美味しかったです!半分はおねぇちゃんが食べちゃいましたけど笑。作り過ぎたら言ってくださいっ!いつでも貰いに行きます』


 おねぇちゃんが太らない事を祈ろう。




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