41-お誘い。
箱を届けるために先輩の家に寄ってケーキを渡す。
「はーい」
「小鳥遊ですけどー」
「あ、小鳥遊さん。お久しぶりですね」
ドアを開けて出てきたのは蘭ちゃんだった。
「久しぶり蘭ちゃん。元気そうだね」
「おかげさまで!ケーキありがとうございます。おねぇちゃんがちゃんと届けてくれてますよ」
「食べたら次からケーキ無しって忠告しておいたからね」
「小鳥遊さんもなかなか冷酷ですね……」
そんなことないと思うけど……。
「先輩にはそれくらいしないと効かないから。はいこれ。良かったらみんなで食べて先輩はさっきも食べたけどね」
蘭ちゃんにケーキの入った箱を手渡す。
「ありがとうございます!後で食べますねっ」
「口に会えば良いけど」
「何言ってるんですかー!小鳥遊さんのは全部美味しいじゃないですか。楽しみですよ」
ハードルが凄い上がってるなぁ。
「あ、そうだ小鳥遊さん」
「どうしたの?」
「明日か明後日暇だったりしませんか?」
「明後日なら空いてるけど。なんかあるの?先輩の手料理なら食べないよ」
「もーおねぇちゃんの料理じゃないですって!あ、でも少し上達しましたよ?卵焼きまで進みましたよ」
「卵料理から抜け出せないんだね……」
「そろそろ本使うとか張り切ってましたけどねーなんであんなにやる気なんでしょうかね」
多分毎回バカにしてるからだと思うけど流石に言えない。
「女の子として危機感を覚えたんじゃないのかな。それで明後日がどうかしたの?」
「あ、そうそう!ちょっと買い物に付き合って欲しいんですよ!」
買い物?頼む相手間違ってない?
「なんで僕なの?先輩と行けば良いのに」
「それじゃだめなんですよ。おねぇちゃんには秘密じゃないと」
先輩にプレゼントでも買うんだろうか?
よく分からないけど暇だし行くか。
先輩にバレたらまたロリコンって言われそうだけどね……。
「んーまぁよく分からないけどいいよ」
「本当ですかー?!ありがとうございますっ。なら明後日お願いしますね?もちろんおねぇちゃんには内緒でお願いしますよ!」
口に人差し指を当てて笑う蘭ちゃん。
「わかったよ。それじゃあまた明後日ね」
「はい!お菓子ありがとうございました!」
先輩の家を後にして家に向かって歩き出す。
「帰ってレシピ考えないとなぁ」
それと蘭ちゃんの目的はなんだろう。
会った時に聞いてみよう。




