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34-公欠。


「先生、ちょっと後でお時間いいですか?」


「なんだー?大事な話か?」


「はい」


「なら面談室とっておくから掃除終わったらこいよー」


「わかりました」


 急いで掃除を終わらせよう。


「小鳥遊ー先生となんの話?学校でも辞めんの?」


「辞めるわけないだろ。辞めるならお前の方が先だろ単位取れなくてさ」


 単位が危なくなっても寝てるからな。

中谷は起きてても寝てる扱いされてるレベルで起きてる時がレアだ。


「おい。それは言うな。割とマジでやばいんだよ。進級できないまである」


「なら来年から小鳥遊先輩って呼べよ」


「いやまだ決まってないから!」


「どんまい」


 今日はお前に構ってる暇はないんだ。

早く終わらせて先生のところに行かなきゃ行けない。


「まぁ真面目な話。大事な用事なら行ってこいよ掃除変わっとくぞ」


「まじで?今日はなんもないぞ?」


「俺をスイーツだけの人間と思うなよ!せっかく友人思いの良いシーンなのに台無しだよ 」


「まぁ日頃の行いだよね。それじゃ頼もうかな。あとはお願いね」


「おう。また今度なんか作ってくれよな」


 結局スイーツ目当てじゃんか……。

カバンを持って面談室に向かう。


「失礼します」


「ほーい」


「おまたせしました」


 別れてから5分くらいだけど。


「いや、早かったな?」


「中谷が変わるって言ってくれて」


「点数稼ぎか?俺が見てないと意味ないのに」


 先生はそう言って笑う。

確かに意味無いな。でも結局伝わってるし成功なんじゃ無い?


「まぁあいつの事はいい。それで話ってなんだ?」


「あ、はい。9月の中旬ごろに学校休みたいんですけど」


「お?堂々と休み宣言か?」


「ずる休みするのにわざわざ先生に言いませんよ」


「それもそうか。んじゃなんだ?結婚式とか葬儀にでも出るのか」


「2ヶ月先の葬式ってなんで分かるんですか。それ確実に犯人僕じゃ無いですか」


 しかもそれで休みを取るなんて自首してるようなもんだよ。


「なかなか面白い事言うなぁ小鳥遊は。それじゃなんでなんだ?」


「東京に行くので」


 鞄から届いた資料を取り出す。


「東京?なんでまた」


「はい。これです」


 紙袋を先生の前に置く。


『全国スイーツコンテスト』


「大会に応募するのか」


「いえもう参加してて予選終わりましたよ」紙袋から要項を取り出してペラペラと確認していく先生。


「まじ?」


「まじです」


「これ専門学生とか出るやつじゃない。よく勝てたな。何人行けるの?」


「地区ごとに2人だった気がしますけど」


 そんなに詳しくは覚えてない。

だって関係ないし。


「平日なのか……。前日から飛んで2日か?」


「終わるのが片付けとか含めて夜7時くらいらしいのでできれば次の日の飛行機だと有難いんですけど」


 終わって夜に飛行機で飛んで次の日学校は結構辛い。




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