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27-動揺。


「先輩ー蘭ちゃんーお父さんが呼んでるよ」


「あ、後輩くん?もう来てたんだ」


「こんにちわ先輩。呼んでもらってすいません」


「呼んだのは私じゃないけどね」


「そーですよ!私ですよ?小鳥遊さんいつもお弁当ばっか食べてるんだからたまにはちゃんとしたもの食べないと!」


「ありがとう」


 今日の先輩は大きめのパーカーにベレー帽を被っている。

短パンかなんかを履いてるんだろうけど服に隠れて履いてないように見えて精神衛生に良くないです。


 あれ?先輩の裾になんか付いてる。

服の色と被ってよく分かりにくいけど……。多分虫?


「後輩くんどうしたの?」


 目線に気づいたのか下を向く。

気付いたかな?


「わたしの脚見てるでしょー。ちゃんと履いてるからね!えっち!!」


 気付いてなかった。それよりも酷い勘違いされてるし……。

いやちょっとは見てたけど不可抗力です。


「小鳥遊さんどこ見てるんですか?やらし〜」


 蘭ちゃんまで乗ってきたよ。

このままだと変態扱いされてしまう。


「いや、見てませんよ?ただ先輩の裾のところになんか付いてるなって」


「嘘ばっかりー見てたでしょ。別に後輩くんなら見られても気にし……」


 気にしない。

と言いたかったんだろう。

言い終わる前に裾に付いた正体を見つけてしまったようだ。


「おねぇちゃん?」


「……いやぁぁぁぁ!!!」


 裾を掴んで上下に激しく振り始める。


「どうしたのおねぇちゃん?!」


「虫!虫がついてるの!!取ってぇぇぇ」


 こんなに暴れてたら無理ですよ。

って言っても虫が苦手だから取ってあげられないけど。


「わかったからそれやめて!取れないから!」


 蘭ちゃんは虫大丈夫みたいだ。

だけど先輩はそれどころじゃないみたいで構わず振り続けてる。

すると先輩の願いが届いたのか虫が裾から跳ねた。


 先輩の真上に。

そしてそのまま落下して先輩の首にインした。

先輩は完全に固まって身震いをする。


 そこからは速かった。一瞬でパーカーを脱ぎ捨て蘭ちゃんに飛びつく。

なんで下に服着てないのに脱いだ……。


 キャミソール姿になった先輩から目を逸らして溜息をつく。

先輩に羞恥心とか無いんですかね?


「ちょっおねぇちゃん?!」


先輩に飛びつかれた蘭ちゃんはバランスを崩して先輩と一緒に川に突っ込んでいった。


 なるほど。

川に浸る……か。


「また風邪ひきますよ先輩」




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