128-柑橘。
みかんの皮を剥いて、果実の部分と皮の白い部分を丁寧に取り除きオレンジ色の部分を細かく刻んで鍋に入れる。
グラニュー糖を加えて火にかけグツグツと煮崩れてきたら火からおろして卵黄をといたボウルに混ぜながら加え、鍋に戻す。
「みかんはやっぱり冬に食べる方が美味しいよなぁ」
みかんの旬って冬だよなぁ……。でも夏みかんって聞いたこともあるし、どっちでもいけるのかも。
もったりしてきたらボウルに戻し温度を下げてからバターを入れてと混ぜる。
冷蔵庫で冷ましてから絞り袋に入れてチョコの型に流し入れてバナナ風味のタルトで蓋をして冷蔵庫で少し休ませたら完成。
バニラクリームで作ってみようと思ったけどネットでオレンジクリームをみてあわせてみようと思って作ってみた。
「これだと中に具? を入れなくて済むからキンカンを何百も煮なくて済むけど……」
果たして美味しいのか……。動画で見たのは違うケーキに使ってたからチョコとバナナに合うのかはちょっと心配。
出来たケーキを冷蔵庫から取り出して食べてみる。
「食感は問題ないけど……。普通のケーキって感じだなぁ」
美味しいけどなんか物足りないきがする。先輩に食べさせるぐらいならこれでいいね。でも大会に出すのにはちょっと物足りない気がする。
「他のも作ってみるか」
今度はさっきと同じ作り方でみかんをメイヤーレモンという果物に変えてみる。たしかレモンのとオレンジのハイブリッドだがなんだかで、皮も食べられるらしいので皮ごと細かく刻んで先ほどと同じ工程で作っていこう。
あとはもうひとつはさっき言ってたバニラクリームのほうで……メイヤーレモンのピューレパターンとライムのパターンを作って、と。
「結構な量だなぁ……。どうせ先輩に行きだけどどうしようか」
何個持ってってもあの先輩は食べきる猛者なのはわかってるけどあんまり調子に乗るんだよなぁ。
とはいえ流石に先輩でも4×5は持ち帰って食べるだろう。
「……中谷にでも分けてやるか」
そろそろ手伝いもあるしね。
そーいえばなんかクラスのみんなに作らないといけないんだっけ……? それについてもちょうどいいし確認してみるかな。
完成したケーキを箱に分けて冷蔵庫へとしまい込む。
もう本番が近いんだなぁ……。あと先輩の修学旅行も。
学校祭で苦労してるのに修学旅行は楽しめるのかな先輩は。




