第7章 9月23日
-16:00-
え!?
目を覚ましたらそこは秋葉原だった。
「え?秋葉原?」
辺りを見回す。
まるで悪夢を見ていかたのよう。
でもそうではない。
私はついさっきまでダイビルという所の地下にいた。
そして実験は失敗した。
でも今何が起きているのかがまったく分かっていない。
どういう事!?
とにかく。
秋葉原ダイビルって所に行かなきゃ!
そうだ。
近くに私を見ている女性がいる。
「質問いいですか?秋葉原ダイビルって知ってます?」
「いいえ。私は地元の人間じゃないわ」
これはしょうがない。
この秋葉原は観光客が多い。
外人で無くても地元の人間とは限らない。
そこでようやくスマホを持っている事に気づく。
余裕が全くない証拠だわ。
「え?16時?」
そう。
そこに表示されていたのは、9月23日の16時だった。
私は一瞬、今日の予定のページを開いているのかと思っていた。
だが違った。
それはスマホのトップページ。
そこから予定のアプリは開いていない。
つまり、紛れもない今日の日時。
頭の中がさらに混乱する。
何が起きているのかが、さっぱり理解出来ない。
むしろさっきまでのが悪夢であった方がまだマシ。
でも、夢から覚めて家のベッドでした、ならまだ悪夢で終わる話。
なのに私はすでに秋葉原にいる。
この状況も混乱の要因の一つ。
何が起きたのかと、今がどうなってるのかが、まったく理解出来ていない。
落ち着いて落ち着いて。
あまりにも理解不可能。
待って。
お父さんに電話すれば!
ところが、まったく繋がらない。
これではまるで、夢の中のよう。
待って。
たった一つだけ心当たりがある。
まずはそれを確かめてみよう。
そう心に決めると、中央通りの方へと走り出す。




